こんちには!訪問ST(言語聴覚士)のツバメです。
今回のテーマは、訪問リハビリに必要な「持ち物」について。
実際に訪問を始めてから、必要性を感じたものをまとめました。
こんな方の参考になると嬉しいです
- 訪問リハの仕事に興味がある
- 訪問リハで働きだす予定がある
訪問リハビリの臨床で必要な持ち物
バッグは、両手が空くリュックかショルダーがおすすめ
バッグは大事です。
ちなみに「リュックで訪問したら家族からクレームが来た」という話を聞いたことがあるのですが、僕の周囲では経験ありません。
色んな人がいるので、なかには「リュックで仕事するな」という価値観もあるでしょうね。気になる人は上記リンクのような3WAYタイプがいいかもです。手持ちにもなって安心です。
僕はキレイめのリュックで移動しています。あまりカジュアルすぎるデザインのものは避けた方が無難です。
仕分けポーチ
バッグのなかで、道具を仕分けるポーチはあった方がいいです。
「バイタル系」「検査用具」というように分けておくと便利。
汚れる可能性もありますし、100円ショップなどの安いもので十分だと思います。
血圧計
「手首式」や「上腕の電子式」を使う人もいるようですが、聴診器と併せて使用する「アネロイド式」がおすすめ。
手首式は数値が不安定ですし、電子式は血圧高値のときなどエラーが多いです。
パルスオキシメーター
パルスオキシメーターはできれば「日本製」をおすすめします。安い海外製品で余計な心配はしたくないです。予備の電池も持っておきましょう。
僕も上記メーカーの旧式タイプを使ってます。
ちなみにコロナ禍の初期は値段が倍近くになったりして、入手が大変でした。
体温計
体温計は「腋窩式」が一般的だと思いますが、コロナ以降は非接触型も優位性がありますね。
ただ、腋窩式も含めて「計測時間が短い体温計」は「予測値」を表示する仕組み。なので誤差も出やすいです。
臨床では、腋窩式で実測値(10分程度かかる)が計れるタイプも持っておいた方がいいと思います。
下記も実測値が計れるタイプです。
※予測値が鳴ってから10分位待つと、実測値が鳴るものが多いです。
聴診器
聴診器は、血圧測定や呼吸音の確認などで必要です。
訪問看護でのリハでは、バイタルチェックも特に重要な任務です。あくまで看護業務の補助という立ち位置なので。
STが頸部聴診で使う「小児タイプ」や「新生児タイプ」は呼吸音が聴きづらいときもあります。通常サイズのものもあると安心です。
消毒ジェル
感染対策として、持ち運び用の消毒ジェルを常備しておきましょう。
昔は「手ピカジェル」の小さいの位しか選択肢がなかったんですが、コロナの影響で商品は増えました。
プラスチックグローブ
感染・汚染対策。コスパ的にプラスチックグローブの出番が多いと思います。
急なトイレ介助や傷口の確認などで、衛生を保ちましょう。
パウダータイプは粉が舞うので、パウダーフリーがおすすめ。
STでは、口腔内を触るときにも使用しています。
マスク・フェイスシールド
コロナ以降、マスクやフェイスシールドは感染対策として必須になりましたね。
フェイスシールドに関しては、職場ごとに着用の基準などの差はあると思います。
STとしては、どのみち口腔ケア用などでフェイスシールドはあった方がいいですね。
スマホでも代用できるもの(ストップウォッチ・ライト・角度計)
- ストップウォッチ
- ライト
- 角度計(iPhoneなら計測アプリに入ってる)
上記は別で持ち歩いてもいますが、正直スマホで代用することも多いです。
僕のステーションはカルテ記入もタブレットで行うので、訪問先で電子機器を使うのが当然な雰囲気ではあります。
スマホ使用に関しては「気を使うべきポイント」なのも間違いないです。初回訪問時などは特に、スマホを取り出す際に了承を得るなどの配慮が必要です。
Bluetooth接続のキーボード(タブレット用)
訪問リハの事業所によっては、カルテ記入用にタブレット端末が導入されています。その場合、キーボードの購入をおすすめします。長文入力の効率がケタ違いです。
僕は上記リンクの「iClever IC-BK20se」を愛用しています。
iClever IC-BK20seの特徴
- 1/3にに折り畳める
- キーボードがフルサイズ
- エンターキーは小さめ(USサイズ)
- 充電ポートはMicroUSB
フルサイズ&折り畳み式は、持ち運びに最適。以前はミニサイズの折り畳み式を使っていましたが、キー間隔が狭くて使いづらかったです。
ちなみに、ほぼ同じ形の商品で「MOBO」というメーカーの商品も評判いいです。「iClever」より少し高いですけど、EnterキーがJIS(日本語)サイズなのと、端子がUSB-Cなので、その違いにメリット感じる方はこちらで。
「MOBO」は僕も一時期使ってたのですが、コマンドキーの位置だけが用途に合わなかったんですよね。微妙に親指が当たる。なので「iClever」に戻しました。
MOBO Keyboard2の特徴
- 1/3にに折り畳める
- キーボードがフルサイズ
- エンターキーが大きい(JISサイズ)
- 充電ポートはUSB-C
訪問リハでのマナー・ケチケット関連用品
直積的な業務で使うわけではないけど、マナーとして持っておくべきモノ・気を付けるポイントを解説します。
ハンカチ・タオル
手を洗う機会は多いので、ハンカチは必要です。
汗っかきの人はタオルも必須です。夏場の汗クレームって意外とあります。
汗ダラダラのままでリハはされたくないですよね。
デオドラント・消臭スプレー
体臭などの「匂い」もクレームに繋がりやすいです。
特に夏場は汗臭くならないように気を使いましょう。清潔感は大事です。
整髪料や香水などの匂いにも気遣いが必要です。
折りたたみスリッパ
特に老老介護の場合、家の掃除もままならないことは多いです。
そんなお宅でスリッパがない場合のために「折りたたみスリッパ」は必須です。自分のメンタル的にも安心ですが、次に伺うお宅への配慮でもあります。
念のため換えの靴下も常備しておくとよいです。
名刺入れ・ネームホルダー
初回の自己紹介や担当者会議のときなどに、名刺はわりと消費します。
出番は多いので、お気に入りのものを準備しましょう。
施設に行くときは、首下げのネームホルダーがあった方がよい場合も。
数珠(お参り用)
会社によると思いますが、お通夜や亡くなられた後のご自宅に、お参りに行くケースがあります。
その場にあるものをお借りするのもいいですが、自分の数珠を使うと気持ちも違いますよね。
訪問リハの移動に関する道具
サングラス
職場で禁止されていなければ「サングラスは必須」です。車を運転するときに必要です。
夏場はもちろんですが、西日が眩しいときは事故につながります。
車移動では安全が第一です!
日焼け対策グッズ
- 日焼け止め
- アームカバー
- 日傘
移動中は日光を浴びる時間が長いので「日焼け対策」も超需要です!
夏場は特に日差しによるダメージがデカいです。徒歩の移動が長いときには、帽子をかぶるなどの対策も必要なレベル。
車内の移動中でも紫外線は結構浴びています。運転中に日が当たる右側だけ、ユニフォームが日焼けするほどです。
サンシェード
車の「日よけ」ですね。上記のようなやつです。夏場は必需品!
短時間でも、駐車すると車内は灼熱です。
防寒グッズ
夏は暑いけど、冬は寒い。それが訪問リハの宿命です。
- マフラー、ネックウォーマー
- 手袋
- ひざ掛け
- ホッカイロ
もろもろの防寒具は必要不可欠。
ネックウォーマーはボタンなどで着脱できるやつがよいです。かぶるタイプは着脱が大変。
コインパーク用の小銭ケース
「いやいや…財布を忘れたりしないっす。」と思うかもしれません。
でも精算機が「五千円・1万円に未対応」で出られない、なんてパターンもあるんです。なので、小銭を常備しておくと安心です。
僕は財布を忘れてコインパークから出られず、近くにいた同僚を呼び出したという苦い経験があります(苦)。
訪問リハビリでの服装について。支給のスクラブ&自前のパンツが多い
道具と合わせて、服装にも少し触れます。
訪問リハの服装で多いパターン
上 | 会社支給の「スクラブ」か「ポロシャツ」 |
下 | 自前のチノパン(黒が多い) |
靴 | 自前のスニーカー(割と自由) |
訪問リハスタッフの服装(ユニフォーム)は「スクラブ」か「ポロシャツ」が多いです。ワンポイントで会社の名前が入っていたりします。ズボンは自前のチノパンというのが最も多いパターンでしょう。
さっと羽織れるものがあるとコンビニや買い物・休憩のときに安心
訪問リハでは、基本的にはユニフォームを着たまま移動します。会社の看板や・医療職の看板を背負っている状態です。そのままだと、人目が気になることもあるので、さっと羽織れるものがあると安心。
ユニフォーム丸出しだと人目が気になる状況
- 時間が空いたので車で休憩したい
- コンビニに寄りたい(トイレとか)
- 帰りにスーパーで買い物したい
逆に言うと、何か羽織れば「空き時間で用事を済ませられる」とも言えます。
僕はパート勤務なので、1コマ空きが出ることも多いです。そんなときは銀行・市役所に行ったり、ブログ書いたりします。ウチはパートの空き時間は自由です。
リハ職はパート勤務もありだと思います。別記事でパート勤務のメリットデメリット解説してます。
訪問リハビリに興味がある方は、別の記事もチェックしてみて下さい
以上、訪問リハビリに必要な持ち物の紹介でした。
実際に訪問の現場で働き出してから「これ、必要だ!」と気づいたものも多いので、参考になると嬉しいです。
別記事で、訪問STに必要な道具なども解説しています。
仕事道具を揃えていくのって、結構楽しかったりもしますよね。
このブログ「リハツバメ」では、訪問リハの1日スケジュール実例などの記事も書いてます。訪問リハに興味ある方の参考になると嬉しいです。
僕は訪問リハの仕事が好きなので、「訪問リハで働いてみたい」という人の参考になると嬉しいです。
訪問リハ関連でよく読まれている記事はこちら
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