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現役パート言語聴覚士(ST)が解説する、リハ職パート勤務のメリット・デメリット

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リハビリ職「パート勤務のメリットデメリット」アイキャッチ
STツバメ

訪問STのツバメです。

  • 現場復帰したいけれど、ブランクがあって不安
  • 違う分野が気になるけど、自分に合うか心配
  • 激務すぎる職場を離れて、しばらくゆっくり働きたい
  • 子育てを考えるとフルタイムはしんどい

臨床の現場で働いていると、上記のようなタイミングがありますよね。

こういうときにこそ「パート勤務」はおすすめです。

なぜなら「自分次第で仕事量を調節することができる」からですね。

僕自身も現在「訪問看護ステーションのパートST」として働いています。なので、実際に働いている目線からメリット・デメリットを解説します。

パート勤務を検討している人の参考になると嬉しいです。

先に簡単な結論

【パート勤務がおすすめな人】
・フルタイムに不安がある人
・何か別にやりたいことがある人

【やめといた方がいい人】
・安定を最優先する人
・立場が気になる人

目次(クリックでジャンプ)

リハビリ職がパート勤務で働くメリット

まずは、メリットについて解説します。

時間・精神的に余裕ができる

パート勤務の場合、勤務時間を自分で調整できることが多いです。

極端な話、週に1回の短時間からでも可能です。

週4〜5日程度の勤務をするにしても「どの時間を働くのか」融通がきく場合が多いです。

また、フルタイム常勤と比べると「掃除・朝礼」や「社内の雑務」など、リハ業務以外に取られる時間が圧倒的に少ないのも、時間・精神的な余裕につながります。

STツバメ

僕は朝が弱いので、朝礼に出る必要がないのは助かります。

自己学習、事前準備に時間をかけられる

時間的な余裕があると、患者・利用者さんに関する事前準備や学習をする余裕がでます。

実際に僕は、パート勤務に切り替えることで自己学習の時間が増えました。

フルタイムで働いていた頃は、日々の業務の準備で精一杯で「あの症状はどこから来てるんだろう?」などの疑問について、文献を調べたりする余裕もなかったです。

今は時間的に余裕があるので、文献を読んだり図書館で本を読んだり、ウェブセミナーに参加したりしています。

リハ職向けウェブセミナーはこちらの記事でまとめています。

そのまま常勤フルタイムへの引き抜かれやすい

そのまま常勤になれることも多い。これも大きなメリットです。

全く知らない職場に入職するのって不安ですよね。

雇う側もそれは同じで、すでに知っている人を雇うほうが安心です。

ウチの訪看でも常勤スタッフの2割くらいはパート出身。

STツバメ

僕自身も常勤雇用への打診をされていますが、まだ他にもやりたいことがあるので、しばらくはパート勤務の予定です。

気になっていた分野などと、仕事を掛けもちできる

職場を掛け持ちできるのもパート勤務のメリットです。

知人PTの掛け持ち例

「老健パート」と「訪看のパート」を掛け持ち

知人PTはもともといた老健をフルタイムからパート勤務に切り替えました。

そして、もともと興味のあった訪問リハビリでもパート勤務を始め、少しづつ学びながら働いています。

それぞれをパート勤務に切り替え「やりなれた仕事」と「やりたかった仕事」を掛け持ちするスタイルですね。

ちなみに年収は「老健フルタイム」でも「老健&訪看パート掛け持ち」でもほぼ変わらないようです

STツバメ

いきなり環境が変わるのが嫌な人や、実際に働きながら「本当に自分に合う分野」を探したい人におすすめです。

一般的なバイトと比べ高時給。時給2,500円以上になる職場も

PT・OT・STのパート勤務の多くは時給1,500円〜3,000円の範囲に収まります。

地方では1,500円以下のこともありますが、それでも一般的なバイトより高単価です。

病院などのフルタイムでは、拘束時間が長くて時給換算すると1,500円もいかないことも多いですよね。

一番お勧めなのは「訪問看護ステーションの歩合制」で、1件(40〜60分)あたり3,000円以上貰えることも多いです。

マイカー必須の場合や、ルートにもよりますが、うまく噛み合えば時間効率はめちゃ高いです。

STツバメ

僕も今、訪看パートの歩合制。時給換算2,500円だとくらい頂いてます。ありがたい…!

病院と訪看の年収比較はこの記事で

リハビリ職がパート勤務で働くデメリット

もちろん、デメリットもあります。早速みていきましょう。

収入が安定しない

まず、勤務日数によって毎月の給料は変動します。

「2月は日数が少ない」「連休でシフトが少なかった」などを加味しないといけません。

当たり前ですが、訪問などで歩合制を選んでいる場合は、件数によっても収入が変動します。

年間を通すと安定することが多いですが、多少の給与変動に耐える自信がない人は注意が必要です。

勤務日数が少ないと、通算でも受け持ち経験人数は少なくなりやすい

良し悪し&場所にもよりますが、働く時間を短く設定するなら、単純に「対象者を受け持った数」は少なくなります。

受け持った人数=経験値とは思いませんが、業務の中で回数をこなしていくうちに身に付く技術もありますよね。

福利厚生の内容は常勤に劣る

常勤フルタイムと比べ、当然「福利厚生」は薄くなります

「自由な時間」と「安定」は常にトレードオフです。

  • 勤務先を受診しても補助が効かない
  • 年金が厚生年金から国民年金に(これは勤務時間による)
  • 職場での検診がなくなる
  • 有給がつかない、又は少ない
  • 退職金が出ない

例を挙げると上記のような点ですね。

最近は、フリーランスで働くも増えており、個人での年金積立なども盛んになっています。

国民年金だけで不安な場合は「国民年金基金」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」などでプラスに備えることも出来ます。

参考:Free「フリーランス必読。フリーランスと年金の基礎知識」

ローンが組めないなど、社会的信用は下がる可能性あり

既婚の場合は配偶者の状況にもよりますが、単身の場合はどうしても「社会的な信用」はフルタイムと比べると低いです。

  • ローンで家を買いたい
  • ローンで車を買いたい

こういう願望がある場合、審査が通りにくいです。

逆にいうと、国家資格を保持しているので、一般的なフリーターと比べると社会的信用は高いです。

信用情報の提供や、頭金を準備することでローン審査に通る可能性を上げることも出来ます。

参考:リクルート「スゴい住宅ローン探し」

STツバメ

パート勤務ですけど、普通にクレジットカードとかは作れてます。

「フルタイムに不安がある」「やりたいことがある」そんな人にパート勤務はオススメ

最後にまとめです。

どういう人にパート勤務が「おすすめできる・できない」のかをまとめます。

パート勤務がおすすめできる人

  • フルタイムで働く余裕がない
  • 他のことにチャレンジしたい
  • 違う分野での勤務を経験したい

パート勤務はおすすめできない人

  • 金銭的余裕が全くない
  • 福利厚生などを重視する
  • 安定したキャリアが欲しい

「何かやりたいことがある人」「フルタイムに不安がある人」には、パート勤務はピッタリの働き方です。

まずは、近くのハローワークや転職サイトなどで求人を探してみましょう

実際に求人をみると、グッと生活のイメージが湧くと思います。

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