訪問STのツバメです
Twitter経由で実施した「ST職場満足度アンケート」
結果を分析してみると、下記の通りとても前向きな結果でした。
実はそのなかでもダントツに満足度が高く、ポジティブなコメントが多かったのが「訪問リハ」です。
ちなみに僕も訪問看護ステーション勤務ですが、ストレスは低く職場満足度は高いです。
そこでこの記事では、アンケートのなかから「訪問リハ」に関する項目をピックアップして分析していきます。
職場選びの参考になると嬉しいです。
「ST100人アンケート」結果まとめ記事はこちら
訪問STの「9割以上」が職場に満足している
100人アンケートで、ある程度回答の母数が多かったのは「急性期」「回復期」「訪問リハ」で、どれも20~25人程度ずつ。
「訪問リハ」の満足度の高さは以下のグラフからも伺えます。
職場満足度「70点以上」の割合
ST全体 = 76%
訪問リハ = 91%
訪問リハの満足度が特に高いのは、以下のようなメリットが大きいと思います。
- 時間的拘束の少なさ
- 給与面など待遇の良さ
- やりがいを強く感じられる
9割以上が「満足して働いてる」ってスゴイことですよね…
訪問ST「職場の実情」コメントまとめ(100人アンケートより)
職場満足度高めの「訪問リハ」ですが、ここからは職場アンケートで頂いた、訪問STさんの「本音コメント」を紹介していきます。
「ポジティブ」なものも「ネガティブ」なものもあります。私「ツバメ」もコメントしていきますね。
給与面に関するコメント
看護師が「電動自転車移動」の訪看は、訪問範囲が狭いです。
楽ですが件数が増えにくく、インセンティブで稼げません。
電動自転車。。ウワサにはきいていました。
天候の影響など、色々大変そうですね。
時間効率は良さそう!
給料が「歩合」なのでモチベーションになる。
歩合性だとモチベーションは上がりますよね。
僕も訪看で「歩合制のパート」ですが、割はいい仕事だと思います。
時給換算で2200~2400円くらい。
Twitterとかでも歩合で「明らかに稼げてる」訪問STさんを見かけますね。
「訪看勤務の給与」に関しては別記事で詳しく解説しています
労働環境へのコメント
訪問リハでは、時間的拘束は比較的自由だと思います。
「拘束」という点ではホントに自由ですよね。
移動中に音楽聞いたりして、リフレッシュできるものメリット!
設立10年になる会社に転職して8ヶ月です。
成長過程の組織ではありますが、労働環境は悪くないと思っています。
ウチの訪看も設立10年未満ですが、自分の意見が柔軟に反映されている印象があります。
「連携が取りやすい」等の良さがあり、総合的に良い環境と思います。
ただ、「病院の大きなリハ組織」から転職した当初は戸惑いました。
僕も「回復期 → 訪問看護ステーション」への転職組です。
確かに最初は。違うことが多すぎて戸惑いましたね。
在宅では「決定権」が利用者側にあることが、最大のポイントなのかなと思っています。
現在「パート勤務」ですので、時間は希望通りに働いています。
子育てしやすい環境で。ありがたいです。
次のステップを考えると悩みもありますが、仕事自体は好きでやりがいがあります。
パート勤務は雑務が無くなるので、時間的な恩恵は大きいですよね。
朝礼や終礼も無いのも、朝寝坊な僕には助かります。。
株式会社が運営する訪看です。
他部門の赤字を補う為に、「営業に行く」「なるべく新規の案件を受ける」といった指示が上から来ます。
また、機能的に「リハ終了レベル」の方であっても、会社の方針で継続させられたりするのは辛いところです。
利益確保のための介入継続…。
残念ながら、友人STからも同じ話を聞きます。
医療人としての「個人の理念」と、「勤務先の考え」のズレが大きすぎるなら、早めに職場を離れた方がいいかもしれませんね。
専門職は「転職がしやすい」のも強みだと思うので。
移動についてのコメント
移動の合間に記録等しているので、休憩なのか仕事なのか曖昧な時があります。
訪問では休憩時間が曖昧になりますよね。
早めに移動が終わったら、車で記録を書いたり、仮眠することが多いです。
移動時間と休憩がかぶるので、1時間の休憩はなかなか取れないです。
また、ST数に対して利用者が少ない状況です。
周りに競合も多くコロナ禍でもあり、色々と厳しいです。
僕もお昼は、まるっと1時間休むことは少ないですね~。
ただ、訪問件数あたりの歩合性で働いてるので、サクッと家に帰るために、あえてそういう風に組んでいます。
ウチの地域では訪問STは不足してますので、地域差はありそうですね。
公用車が足りず、自家用車で行く場面が結構あります。
訪看は公用車の件も含め、看護師さん優先になることが多く、リハは肩身が狭いです。
「提供時間の選択権」や「電カル閲覧」など後回しにされがちです。
訪看はやっぱり「看護師ありき」ですからね。
しかし肩身の狭さを感じると、不満も積もりそうですね。。
ウチは支給されたタブレット端末で「カルテ閲覧・記入」できるので、そのあたりはかなり楽です。
システムが改善されていくといいですね!
訪問リハは「車移動」のところがほとんど。
この時間で「気分がリフレッシュされる」ことに同意する人も多いはず。
この時間はもちろん「勤務時間」ですが、半分休憩みたいに僕は捉えています。
「訪問リハのスケジュール実例」はこの記事で解説しています!
訪問STのニーズへのコメント
訪問看護ステーションでの仕事はとても楽しいです。
「病院よりもSTのニーズが高い」ように思います。
但し、「リハビリ特化型の訪問看護ステーション」は、絶対働いてはダメ。(前職場はリハビリ特化型でした)
僕も訪問に移ってから、「STとしての自分」の価値を見出したタイプです。
仕事も楽しいですし、社会貢献できている実感もありますね。
リハビリ特化型は…報酬改定で今後どうなるかも分かりませんしね。いろんな意味で気をつけた方がいいでしょうね。。
地域に「STという職種」が、あまりよく知られていないのが実情。
件数ノルマなので、マーケティング方法なども知りたいです。
地域のSTとの情報共有が希薄なので、ICTを活用しながら繋がりを持てるといいなと思います。
「STが何をする人なのか」地域に浸透していない現状はありますよね。嚥下面はまだしも、コミュニケーション面は特に。
マーケティングは…難しいですよね。ただ、新規獲得も大事ですが、「今いる顧客をガッチリ掴む」のも大事だと思います。
僕はケアマネさんがいる場合、「結果を出した」ことをわかりやすく伝達することに努めています。STの業務は目に見えにくいので。。
その甲斐あってか「あのSTがいる」という理由で、相談を貰えるようになりましたよ。
訪問リハ勤務では、仕事のストレスを減らせるかも
アンケート結果からみると、実はSTは基本的に「満足度が高め」な仕事です。でも、ツイッターの投稿などを見ていると「病んでるSTさん」を見かけることが多いですよね。
これは「ネガティブな意見ほど目立つ」ということも原因に思われます。ニュースでもなんでも、ナガティブな話題は人の注目を引きやすいからです。
ネガティブな意見はついつい見ちゃう
- もうSTやめたい…
- やりがいを感じられない
- 給料が上がらない
- 教材作成や残業ばかりで、しんどい…
正直、仕事って適材適所だと思うので、現状に納得いかない人は早めに転職した方がいいと思いますね。
※ST転職の進め方については下記の記事で詳しく解説しています。
今回のデータからみると「訪問ST」は特に職場満足度が高いので、ストレスで悩んでる人は、「訪問リハ勤務」を検討してみていいかもしれませんね。
僕は「病院」よりも「訪問」の方が性に合ってました
訪問リハに向いてる人についてはこの記事でまとめてます。
コメント