訪問STのツバメです。
訪問リハビリの仕事で、高齢者の食事に関わっています。
最近は、やわらかい食事(介護食)を宅配する会社も増えています。
今回は大塚製薬:あいーとの「噛まなくてもよい食事」シリーズから、「とろとろ豚肉の甘辛炒め風」を実食レポします。
感想を一言でまとめると下記の通り
調理に必要な時間が長いな! というのが、正直な感想。
今日は忙しいから、冷凍介護食にしようかしら…
また、事前の冷蔵解凍が必要ということは、上記のような「急な需要」に対応できません。
僕は、冷凍介護食は「日々の時短になる」という点も重要だと思います。
- 噛む必要がないほどにやわらかい
- やわらかさは、均一なペースト食に近い
- この形状の介護食としては味がよい
- 調理に手間がかかる(6時間の冷蔵解凍など)
でも、あいーと「噛まなくてもよい食事」は、かなり味がよかったです。なので、「噛む必要がなくて、美味しい介護食が食べたい」という人にピッタリな商品ではあります。
ここからは「調理方法」なども含めて、詳細レポをしていきます!
購入の参考にしてください。
※「あいーと」シリーズ全体の特徴や値段など、基本的な商品情報は下記の別記事で解説しています。
噛まなくてよい「あいーと:とろとろ豚肉の甘辛炒め風」を実食レポ
こちらが、噛まなくてよい「あいーと:とろとろ豚肉の甘辛炒め風」です。
上記の写真は調理済みの状態。調理法に関しては
【やわらかさ】かまなくてよいレベルに充分柔らかい!
まずは柔らかさについてレポします。
専門家として「噛む必要はないレベル」と言えます。
口の中に入れると、トロっととろけて「粒のない均一なペースト食」のようになります。
とろみのタレがかかっているので、するんと飲み込みやすいのも好印象。
固さチェッカーでも柔らかさを測定。かまなくてよいレベルです
カメルカという、簡易的な固さチェッカーでも食材の柔らかさをチェック。
やわらかすぎて、盛り付けは至難の業
やはり、かまなくてもよいレベルのやわらかさです。というか、非常に柔らかく、崩れやすいのでパッケージのように盛り付けるのは至難の業です。
パッケージのフチも直角なので、容器を傾けて全体を「するん」とお皿に移すことはできません。そのへんがちょっと残念。
パッケージのフチが「なだらか」なら、そのままお皿に盛り付けられそうなのに…。
【味】この形状としてはかなり美味しい。食材の風味も感じる
次に、味について。
この食形態(形状)の介護食としてはかなり美味しいです。これは里芋だな、インゲンだなとはっきりわかる位、食材の風味を感じます。
今回の「豚肉の甘辛炒め風」に関しては、みたらし団子を思い出すような味付けでした。
「あいーと」シリーズは、冷凍介護食のなかでも味が良いと評判ですが、このシリーズもかなりクオリティが高い!
【調理法】事前の冷蔵解凍(6時間)がネック! 手軽とは言えない…
やわらかさと味を両立した「あいーと:かまなくてよい」シリーズですが、調理法はやや手間がかかります。
「あいーと:かまなくてよい」シリーズの調理方法
- 冷凍保管しておく
- 事前に6時間以上の「冷蔵解凍」する
※解凍から24時間以内に食べ終える必要あり - 温めはレンジ500Wで40秒
- 温め後に3分待って調理終了
正直、手軽とは言えません…。
一番のネックは、6時間以上の冷凍解凍が必要なこと。
例えば、お昼ご飯に食べる為には「早朝」か「前日の夜」に仕込みをする必要があります。
以下、「あいーと:かまなくてよい」シリーズの調理法をステップごとに解説します!
パッケージにも調理手順が書いてあります。冷蔵で6時間以上解凍しないといけません。
冷蔵庫に入れた日をメモしておく場所があるのは親切です。
こちらが冷蔵解凍後。これをレンジ加熱するのですが、500Wでわずか40秒とかなりシビアです。
加熱時間やワット数を間違えると、美味しく調理出来ない可能性があるのでご注意を。
レンジ加熱した後は3分間待たないといけません。ちょっと蒸し調理する感じですね。
3分放置したら、ようやく完成です。
ただ、かなり調理はシビアな印象。写真左上の食材は、若干原型が崩れてます。
行動としては「冷蔵解凍」「温める」「3分待つ」の3ステップですが、食べるまでには最短で6時間3分40秒以上かかります。
この「所要時間の長さ」が、普段使いに向かないと思う最大の理由です。
ただ、味はとてもいいです。美味しいです。
「舌でつぶせる程度」の介護食でもよい方には、ウェルネスダイニング
こちらは、レンジで温めるだけの簡単調理です。
噛まなくてよい「あいーと:とろとろ豚肉の甘辛炒め風」の実食レポまとめ
以上、噛まなくてよい「あいーと:とろとろ豚肉の甘辛炒め風」の実食レビューでした。
最後にもう一度、感想と注意点をまとめておきます。
あいーと「噛まなくてもよい食事」実食レビューのまとめ
- 噛む必要がないほどにやわらかい
- やわらかさは、均一なペースト食に近い
- この形状の介護食としては味がよい
- 調理に手間がかかる(6時間の冷蔵解凍など)
やはり僕としては、調理の手間がネックで、普段使いにはちょっと向かないかも…な商品だと感じました。
しかし、冷凍介護食で「噛まなくてよい」レベルとしては、かなり味が良いのも事実。「たまには美味しいものが食べたい」といったニーズにはピッタリの商品だと思います。
あいーと以外にも介護食を配送してくれるメーカーはあり。比較して選びましょう
今回紹介した「あいーと」以外にも、介護食を配送してくれるメーカーはいくつかあります。
それぞれ、やわらかさや冷凍製法に特徴もあるので、比較して選ぶのをおすすめします。
その他介護食メーカーもブログ記事で解説しています。