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【実食レポ】あいーとの「かまなくてもよい食事」は作り方に注意! 事前の冷蔵解凍が必須

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あいーと:かまなくてよい食事:実食レポのアイキャッチ
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言語聴覚士ツバメ

訪問STのツバメです。

訪問リハビリの仕事で、高齢者の食事に関わっています。

最近は、やわらかい食事(介護食)を宅配する会社も増えています。

今回は大塚製薬:あいーとの「噛まなくてもよい食事」シリーズから、「とろとろ豚肉の甘辛炒め風」を実食レポします。

感想を一言でまとめると下記の通り

かなり美味しいけど、日常使いには向かない事前の冷蔵解凍(6時間以上)も必要で、調理時間が長い。

あいーと:かまなくてもよい食事:実食1

調理に必要な時間が長いな! というのが、正直な感想。

介護者さん

今日は忙しいから、冷凍介護食にしようかしら…

また、事前の冷蔵解凍が必要ということは、上記のような「急な需要」に対応できません。

僕は、冷凍介護食は「日々の時短になる」という点も重要だと思います。

例えば「舌で潰せるレベル」の介護食でも大丈夫な方には、のムース食をオススメします。こちらはレンジで温めるだけの簡単調理です。

あいーと「噛まなくてもよい食事」実食レビューのまとめ
  • 噛む必要がないほどにやわらかい
  • やわらかさは、均一なペースト食に近い
  • この形状の介護食としては味がよい
  • 調理に手間がかかる(6時間の冷蔵解凍など)

でも、あいーと「噛まなくてもよい食事」は、かなり味がよかったです。なので、「噛む必要がなくて、美味しい介護食が食べたい」という人にピッタリな商品ではあります。

言語聴覚士ツバメ

ここからは「調理方法」なども含めて、詳細レポをしていきます!
購入の参考にしてください。

※「あいーと」シリーズ全体の特徴や値段など、基本的な商品情報は下記の別記事で解説しています。

目次:クリックでジャンプ

噛まなくてよい「あいーと:とろとろ豚肉の甘辛炒め風」を実食レポ

あいーと:かまなくてもよい食事:実食5

こちらが、噛まなくてよい「あいーと:とろとろ豚肉の甘辛炒め風」です。

上記の写真は調理済みの状態。調理法に関しては

【やわらかさ】かまなくてよいレベルに充分柔らかい!

あいーと:かまなくてもよい食事:実食10

まずは柔らかさについてレポします。

専門家として「噛む必要はないレベル」と言えます。

口の中に入れると、トロっととろけて「粒のない均一なペースト食」のようになります。

とろみのタレがかかっているので、するんと飲み込みやすいのも好印象。

固さチェッカーでも柔らかさを測定。かまなくてよいレベルです

あいーと:かまなくてもよい食事:実食8
「カメルカ」はペットボトルに装着する簡易的な固さチェッカー
あいーと:かまなくてもよい食事:実食9
水の重さを利用して、押しつぶせるかどうかを判定します。
※透明の容器で裏側から器具の「突き抜け具合」をみます。

カメルカという、簡易的な固さチェッカーでも食材の柔らかさをチェック。

やわらかすぎて、盛り付けは至難の業

やはり、かまなくてもよいレベルのやわらかさです。というか、非常に柔らかく、崩れやすいのでパッケージのように盛り付けるのは至難の業です。

あいーと:かまなくてもよい食事:実食7
一個だけ、お皿への盛り付けを試みましたが、うまくいかず形が崩れてしましました。

パッケージのフチも直角なので、容器を傾けて全体を「するん」とお皿に移すことはできません。そのへんがちょっと残念。

言語聴覚士ツバメ

パッケージのフチが「なだらか」なら、そのままお皿に盛り付けられそうなのに…。

【味】この形状としてはかなり美味しい。食材の風味も感じる

あいーと:かまなくてもよい食事:実食6

次に、味について。

この食形態(形状)の介護食としてはかなり美味しいです。これは里芋だな、インゲンだなとはっきりわかる位、食材の風味を感じます。

今回の「豚肉の甘辛炒め風」に関しては、みたらし団子を思い出すような味付けでした。

言語聴覚士ツバメ

「あいーと」シリーズは、冷凍介護食のなかでも味が良いと評判ですが、このシリーズもかなりクオリティが高い!

【調理法】事前の冷蔵解凍(6時間)がネック! 手軽とは言えない…

やわらかさと味を両立した「あいーと:かまなくてよい」シリーズですが、調理法はやや手間がかかります。

「あいーと:かまなくてよい」シリーズの調理方法

  1. 冷凍保管しておく
  2. 事前に6時間以上の「冷蔵解凍」する
    ※解凍から24時間以内に食べ終える必要あり
  3. 温めはレンジ500Wで40秒
  4. 温め後に3分待って調理終了

正直、手軽とは言えません…。

一番のネックは、6時間以上の冷凍解凍が必要なこと。

例えば、お昼ご飯に食べる為には「早朝」か「前日の夜」に仕込みをする必要があります。

言語聴覚士ツバメ

以下、「あいーと:かまなくてよい」シリーズの調理法をステップごとに解説します!

STEP
冷凍保管していたものを、冷蔵庫に移して解凍する
あいーと:かまなくてもよい食事:実食2

パッケージにも調理手順が書いてあります。冷蔵で6時間以上解凍しないといけません。

冷蔵庫に入れた日をメモしておく場所があるのは親切です。

STEP
6時間以上かけて冷蔵解凍したものをレンジ加熱(500W40秒)
あいーと:かまなくてもよい食事:実食3

こちらが冷蔵解凍後。これをレンジ加熱するのですが、500Wでわずか40秒とかなりシビアです。

加熱時間やワット数を間違えると、美味しく調理出来ない可能性があるのでご注意を。

STEP
レンジ加熱したあとで、3分放置してようやく調理終了
あいーと:かまなくてもよい食事:実食4

レンジ加熱した後は3分間待たないといけません。ちょっと蒸し調理する感じですね。

STEP
かまなくてよい介護食の調理が完了!
あいーと:かまなくてもよい食事:実食5

3分放置したら、ようやく完成です。

ただ、かなり調理はシビアな印象。写真左上の食材は、若干原型が崩れてます。

行動としては「冷蔵解凍」「温める」「3分待つ」の3ステップですが、食べるまでには最短で6時間3分40秒以上かかります。

言語聴覚士ツバメ

この「所要時間の長さ」が、普段使いに向かないと思う最大の理由です。
ただ、味はとてもいいです。美味しいです。

「舌でつぶせる程度」の介護食でもよい方には、のムース食をおすすめします。
こちらは、レンジで温めるだけの簡単調理です。

噛まなくてよい「あいーと:とろとろ豚肉の甘辛炒め風」の実食レポまとめ

あいーと:かまなくてもよい食事:実食1

以上、噛まなくてよい「あいーと:とろとろ豚肉の甘辛炒め風」の実食レビューでした。

最後にもう一度、感想と注意点をまとめておきます。

あいーと「噛まなくてもよい食事」実食レビューのまとめ

  • 噛む必要がないほどにやわらかい
  • やわらかさは、均一なペースト食に近い
  • この形状の介護食としては味がよい
  • 調理に手間がかかる(6時間の冷蔵解凍など)

やはり僕としては、調理の手間がネックで、普段使いにはちょっと向かないかも…な商品だと感じました。

しかし、冷凍介護食で「噛まなくてよい」レベルとしては、かなり味が良いのも事実。「たまには美味しいものが食べたい」といったニーズにはピッタリの商品だと思います。

あいーと以外にも介護食を配送してくれるメーカーはあり。比較して選びましょう

今回紹介した「あいーと」以外にも、介護食を配送してくれるメーカーはいくつかあります。

それぞれ、やわらかさや冷凍製法に特徴もあるので、比較して選ぶのをおすすめします。

その他介護食メーカーもブログ記事で解説しています。

あいーと:かまなくてよい食事:実食レポのアイキャッチ

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