こんちには!訪問ST(言語聴覚士)のツバメです。
この記事では、訪問看護ステーションで非常勤として働いている僕が、業務の実例などを紹介します。
というのも、Twitterや実生活で以下のような質問を受けることがあるからです。
訪問リハ…興味あるけど実際大変ですか?
非常勤だと、どんな感じなのかなぁ?
訪問リハに興味はあるけど、自分にやれるか不安。そんな風に思っている人が結構いるんですね。
そこで、この記事では訪問リハ勤務の中でもさらに「非常勤」という働き方にスポットを当てて解説します。
訪問リハ非常勤について解説
- 一般的な1日のスケジュール
- リハ以外の業務内容
- 非常勤の給料の実情
- 訪問リハ常勤のメリット・デメリット
※訪問リハ「フルタイム勤務」のスケジュール実例などは以下の別記事で解説してます
訪問リハ非常勤の1日スケジュール例
今回の1日スケジュールは、僕ツバメの実例です。
訪問看護ステーションの非常勤STです。
まず、僕は非常勤ということもあって、現場には基本的に直行・直帰します。朝のミーティングなどには出席していません。また、常勤(フルタイム)の方でも、移動効率を為に直行・直帰をする場合は多いですね。
現場から直行・直帰できるのは訪問リハのいいところです。
うちのステーションは、フルタイムでも介入単位数は15単位くらいが多いです。非常勤の場合は「訪問一軒あたり〇〇円」というような歩合制で給与が支払われます。
そして非常勤の場合、スケジュールの空き時間が出来た場合は「プライベートな時間」とみなされます。なので、この時間を利用して「役場」「銀行」「買い物」というような雑用を済ませることも多いです。もちろん、事務所に戻って、事務作業や訪問の準備をすることもあります。
スケジュールがギチギチで ない場合は、昼休みや移動の合間に車で仮眠をとることも多いです。10分くらいで頭がスッキリするので、真夏など以外は結構寝ちゃってます。
非常勤の人もやる仕事
続いて、訪問リハ非常勤が実際のリハ介入以外にどんな仕事をするのかを解説します。
「常勤はするけど、非常勤はしない」という仕事って結構多いんです。
まずは非常勤もやる仕事です。
※あくまで僕のステーションの例です
日々のリハ記録
当然、非常勤(パート)であっても、日々のリハビリ内容は記録を書きます。
ちなみにひと昔前は、記録記入するため事務所に戻る必要があって大変でした。でも最近は外出したまま記録ができるように「専用のタブレット配布」や「個人スマホでの記録」などが採用されているステーションが多いです。
僕のステーションも「専用タブレット配布」→「スマホでも記録可能に」といった感じで、どんどん便利になってきています。なので、日々のリハ記録は移動の間にほとんど終わります。
月末の書類業務
訪問看護ステーションの場合、月末あたりになると「主治医やケアマネ宛」に報告書類を作成する必要があります。この月末の書類は非常勤にも割り振られます。
なので月末が近づくと、非常勤者も空いた時間で書類作成をします。
作成するのは、以下の2点です
- 訪問看護「報告書」
- 訪問看護「計画書」
リハの事前の準備・勉強
非常勤者も当然、現場に入るまでにリハの準備をします。初めての症例だったりすると、当然そのに伴った勉強も必要でうしょね。このへんは職業的な宿命。
でも初めての訪問先だと準備にも時間がかかりますが、介入に慣れてくると準備は少なくて済む傾向です。
僕の場合、訪問リハを始めた頃は特にじっくり準備していました。未知の分野で、直属の先輩もいなかったので。
非常勤で時間に余裕があったのは、よかったと思えます。
非常勤の人はやらない仕事
次に「非常勤者はやらない仕事」について
社内的な雑務
- 朝礼
- 掃除
- 終礼
- 電話対応
- 何かしらの係(備品管理、勉強会の準備など)
上記のような雑務については、非常勤である僕は何もしていません。上記は常勤の方が対応してます。
掃除も無駄な朝礼・終礼もなし。最高です。
ケアマネージャーなど外部との連絡
基本的に、外部との連絡は常勤スタッフが行っています。例えば、リハプラン変更の希望があった場合なども、非常勤から常勤スタッフに報告をして、あとのやりとりはお任せという感じです。
僕の場合STがひとりしかいないので、自分で対応することもあります。その方が話が早くって…
社内のミーティングや勉強会
- 社内ミーティング
- 社内勉強会
ウチの場合、非常勤者は社内ミーティングへの参加・不参加も自由です。引き継ぐべき情報は、基本的には常勤から非常勤へと指示を出すので、参加しなくても対応できるようになっています。
社内勉強会への参加も任意なので、興味があるときだけ出席しています。このへんの自由さは非常勤ならではです。
でも僕は、週一度のリハミーティングにはなるべく行くようにしています。結局その方が利用者さんの状況を把握できて、いろんな意味で効率が良く思えます。
訪問リハビリ非常勤の給料の実情
訪看リハの非常勤は、多くの場合報酬を「歩合制」か「時給制」で選べます。
そして、多くの場合「歩合制」を選んだ方が効率が良いです。
訪問リハ非常勤の給与目安
- 歩合制だと「一件あたり2,500~3,500円」
- 時給制だと「時給1,200〜1,500円」
求人票でよく目にするのは上記の範囲。
歩合の報酬例
介入時間 | 一件あたりの報酬 |
---|---|
40分介入 | 2,500円(別途交通費) |
60分介入 | 3,500円(別途交通費) |
非常勤だと移動はマイカー移動が前提の場合もあります。その他バイク移動や、会社の電動自転車を使う場合など様々。
ですが、ガソリン代・移動時間・カルテ記入などを加味しても、時給換算で2,000円を超えるところは多いでしょう。なので実は「歩合制」を選んだ方が稼げる可能性は高いです。
僕もマイカー移動スタイルですが、時給換算すると2,200〜2,500円になります。
訪問リハビリ非常勤のメリット・デメリット
続いて、訪問リハビリ非常勤として働く「メリット・デメリット」を考えてみました。
ぶっちゃけて、ざーっと書きますので参考にしてください。
訪問リハビリ非常勤のメリット
- 直行直帰で無駄な時間がない
- 雑務が少ない
- ミーティングや勉強会も少ない
- ひとりで行動できる
- 移動時間の余りは休憩(仮眠や記録ができる)
訪問リハビリ非常勤のデメリット
- スタッフ間の連携は弱くなりがち
- 車を運転する時間が長い
- 暑い、寒い(切実)
訪問リハビリ非常勤の業務内容まとめ
最後にまとめです。
一言で言うと、訪問リハビリの非常勤は自由度が高いです。会社の方針によっては、出社する必要すらほとんどありません。なので、以下のような人にはピッタリな働き方だと思います。
訪問リハに向いている人
- ひとりで考えて動くのが好き
- 要点をまとめて上司に相談できる
- 出歩くのが好き
- 運転に自信がある
- 効率を求めている
「訪問リハに向いてるタイプ」については、下記の別記事でも解説しています。参考にしてください。
また、訪問リハはうまくやれば非常勤でも生活に困らないレベルに稼ぐことができます。
ぶっちゃけたパートの時給などについて、下記の別記事で解説しているので参考にして下さい。
同僚のパートPTは「フルタイム病院勤務のときの年収が変わらない」と言っていました。
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