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訪問リハビリの仕事はしんどい?在職者のスケジュール実例などから検証!

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STツバメ

訪問ST(言語聴覚士)のツバメです。

Twitter経由や、知人から「訪問リハってしんどくない?」と質問されることがあります。

訪問リハは病院よりも大変そう…

ひとりで回るのって大変じゃない?

未経験の人からすると、上記のようなイメージがあるようですね。でも実際に訪問の現場で働いてみて思うのは、人によってはむしろ楽な職場だということ。そして、意外なポイントでしんどさを感じたりもします。

今回は、実際に訪問リハ(訪問看護ステーション)で働いてる側の視点でどんなときに「きつい・しんどい」と思うのかなどを解説します。

目次(クリックでジャンプ)

訪問リハの仕事のしんどいポイント

電話をする医療従事者

実際に訪問リハ(訪問看護ステーション勤務)で働くなかで、「ここはしんどいかも」と思えるポイントを挙げていきます。

1日のスケジュールは結構ギチギチ

訪問リハビリのスケジュール例2

上記は、ウチの訪問看護ステーションのOTさん(フルタイム)のスケジュールです。

パッと見た感じ、常にリハか移動でギチギチですね。でも、これは一般的なスケジューリングと言えるでしょう。1日5〜6件の訪問をすると、だいたいこんな感じになってしまいます。

ただ、訪問リハは病院と違い、カンファとかは少なめです。その点は楽だといえます。

STツバメ

1日の単位数でいうと15単位前後になることが多いですね。

また、リハは必ず1対1、もしくは家族同席で介入することになります。家族同席にプレッシャーを感じる人は、しんどさを感じるポイントかもしれません。ただ、正直この状況には多くの人が慣れます。

訪問リハは家族指導もしてナンボなので、しっかりコミュニケーションをとりたいところです。病院などの面会に「たまに来る家族」に接するのとはだいぶ違います。在宅では、ご家族こそが頼れる存在であることも多いです。

記録入力はタブレット等が導入されてると楽

タブレットの画像

1日のスケジュールのほとんどは「リハ介入」か「移動」で埋まります。なのでカルテを書く時間も少ないです。

そのため、訪問リハの職場を選ぶ際にはタブレット端末やスマホから記録ができるかどうかはかなり重要な要素です。これらのシステムが導入されていたら、だいぶ楽です。どこでもカルテ記入ができますし、リハ介入時に簡単なメモもとっておけます。

STツバメ

逆に「カルテは事務所で記入」という方式だと時間的にキツいです(過去そうでした)。今はスマホから記録できますが、かなり時短になりますし、写真での情報共有も出来て便利です。

ケアマネ等との電話連絡が多いとしんどい

電話をする医療従事者

ケアマネとの連絡内容

  • 状況報告
  • 担当者会議の調整
  • ケアプランの変更について

ケアマネとの連絡は、訪問リハにとっては必要不可欠です。ただ、そのやりとりが多すぎたり、四六時中電話がかかってくるようになってしまうと大変です。

ウチは社用携帯が無いので、ケアマネさんなどには「事務所から連絡する」ようになっています…が、結局個人の携帯で連絡しちゃってる人もいます。

ケアマネ以外にも「福祉用具業者」などと直接やりとりする場合もあります。

STツバメ

電話連絡などが多すぎて、プライベートとの境界も曖昧になると大変ですね。

移動の快適さは大きなポイント

車

訪問リハは「車」「自転車」どちらかでの移動が多いと思います。

車移動でも、夏・冬は移動時に体力を削られます。寒暖差にやられるんですね。

僕は自転車での訪問は経験ないのですが、経験者に聞く限り、自転車移動は体力的にキツいようです。

STツバメ

車移動では、移動時に音楽を聞いたりしてリフレッシュにもなります。

月末の書類業務が多くてしんどい

書類に追われる医療従事者

病院では、退院時のサマリーなどの書類がありますよね。

訪問看護ステーションにも書類作成はたくさんあります。例えば、月末報告&計画書。毎月の経過を主治医やケアマネさんに書類で報告する書類です。

月末の書類業務

  • 訪問看護「報告書」
  • 訪問看護「計画書」

毎月、上記2点を作成して報告することになります。各利用者さんごとに作ります。

月末書類に求められるクオリティは、働く場所によって違います。僕のとこは上司が厳しくチェックしますが、友人のステーションは「ほとんどコピペでOK」だったりするようです。なので、このチェックが厳しすぎる職場はしんどいかもしれません。

STツバメ

締め切り前は、書類作成のために残業している人もみかけます。

人員が少ないところは、雑務の負担が大きい

リハ介入以外にも、社内的な雑務ってありますよね。

社内的な雑務

  • 全体スケジュール管理
  • 物品管理
  • 月末書類の取りまとめ
  • 社内勉強会などの準備

ステーションの人員が少ないと、ひとりあたりの担当雑務は増えるので大変です。

潔癖症タイプにはしんどい環境の家もある

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訪問リハで伺う家庭には色んなタイプがあります。ものすごい豪邸から、ちょっと衛生面に不安がある家庭まで様々です。

特に老老介護のご家庭は、掃除もままならないことがよくあります。

スリッパを持っていくなどの対処はできますが、潔癖すぎる人にはキツい場合があるかも。

STツバメ

ハウスダストがすごくて、くしゃみを連発することも。

あと、犬や猫が苦手な人は大変かも。結構飼ってる人多いです。

病院からの転職者は、考え方を変えられないとしんどい

訪問リハへの転職を検討している人の多くは、病院勤務だと思います。

病院でのリハ経験が、そのまま訪問でも活かせるといいですよね。でも、なかなかそう上手くはいきません。

生活期のリハは「機能改善」というより「生活改善」。この違いは思ったよりデカいです。

例えば、お弁当を買いたい人がいるとします。

歩いてお弁当を買いに行きたいんだけど、その能力がない。そんな時に「ひたすら歩行訓練」をするのか「宅配注文する方法を覚える」のか。極端ですが、これくらい発想の違いがあります。

STツバメ

僕としては、後者の方が断然生活期的な考え方だと思います。

病院で機能訓練をしまくってた人こそ「ひたすら歩行訓練」を選んでしまいがち。その結果、利用者さんの生活はなにも変わらなかったりします。

訪問リハで働く前に絶対確認したいポイント

訪問リハで働き始めてしんどい思いをしない為に、入職する前に「絶対に確認しておきたい」ポイントを解説します。

①カルテ記入のシステム

カルテ記入のシステムは、必ず確認した方がいいです。

個人にタブレットが支給されていると、場所を問わずカルテ記入できるので楽です。事務所に戻ってのPC入力では無駄な時間が生じます。

STツバメ

事務所記入でも、せめてパソコン台数は多い方がいいです。

「PCの台数が少なくて、奪い合い」とかはちょっとキツいです。

②リハ吸引対応の可否

リハが吸引対応をできるか、できないか。個人的には「できる」ほうが気が楽です。

なかにはリハ対応はしないステーションもあります。毎回家族に痰の吸引などお願いするのはストレスです。

STツバメ

できることは多いほうがいい、と思います。

③移動方法の確認。自転車はキツい

地域によって移動方法は異なると思いますが、自転車移動はキツいようです。

僕は車移動ですが、それでも夏・冬は苦労します。

STツバメ

特に夏場は、室内との寒暖差で体力を奪われます。

④直行&直帰ができるか

直行は事務所に出社せず、そのまま利用者宅に行くこと。直帰は、最後の現場からそのまま家に帰ることです。

直行&直帰が認められているかどうかで、かなり負担が変わります。家から直接現場に行けるので断然楽です。

STツバメ

ウチのステーションは直行&直帰OK。

家からの移動を前提にスケジュールを組んだりもしますよ。

訪問リハビリはしんどいのか?実は結構楽だと思う

訪問リハは、未経験者からみると「きつそう」「大変そう」なんてイメージもあるようです。

今回あげた「きつい・しんどい」ポイントはありますが、これはもう相性次第。

「合う人には、むしろ訪問リハのほうが楽」だと思います。僕も病院より訪問のほうが断然楽です。

僕が訪問リハの方が楽な理由
  • ひとりで行動する時間が長い
  • ひとりの利用者さんと長く付き合えるケースが多い
  • 移動時間でリフレッシュできる

あと、前に行ったST職場100人アンケートでも「訪問リハの満足度は異常に高め」でした。

以下は訪問STさんの本音コメントをまとめた記事です。参考にしてみてください。

「訪問リハ職場の本音」はこちらの記事

訪問リハの実情など解説しています!

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