言語聴覚士(ST)の仕事がつらい!「悩みやすいポイント3つ」と対策について解説。

訪問STツバメ

こんにちは!訪問STのツバメです。

今回の内容は「STが悩みやすい」ポイントについて。

訪看のST部門をひとりで立ち上げて、
そこから5年くらいやってきた僕の目線で解説していきます。

この記事でわかること
  • 多くの言語聴覚士が悩みやすいこと
  • 悩みやすいことへの対策

下記は先日の僕のツイートです。

https://twitter.com/tsubame_st/status/1388334128555167749?s=20

「まさにこれで病む…」
「休みの日も熱発に怯えてます…」

STさんからの共感が多かったです。

  • 仕事内容を理解されづらい
  • 訓練に自信が持てない
  • 嚥下のプレッシャーが高すぎる

今回はこの「3つの悩み」についての深堀りと、僕の思う「それぞれへの対策」を解説していきます。

先に結論

1人での解決は難しい。周囲へSTを理解してもらうことや、相談できる相手がいることが大事!

目次

①:仕事を理解されなくてつらい

PT・OTとSTを並べたとき、やっぱりSTって浮きますよね。

専門性が強すぎるんですよ。養成校のプログラムからして、かけ離れすぎです。
「音声記号」や「フォルマントがどうとか」なんて、他からしたら超マニアックです。

「大丈夫!変な仕事じゃないよ」ということをアピールして、みんなと仲良くやる必要があるんですね。

対策1:なるべく人目につく場所でリハをする

人間、「よくわからないもの」は恐れたり、嫌いになりやすいものです。

  • STって個室で何してるの?
  • ベッドサイドで何してるの?
  • よくわからない仕事だな?

上記のように思ってる他職種はわりと多いと思います。STはマイノリティなんだという自覚は必要です。

見えないとこでやることが多いと、「なんか、よーわからん仕事。」になりやすいです。

なので、可能な訓練はラウンジなど「人目につく場所」で実施するといいかもしれません。

「こういうコトやってるのね」と認知されるのは大事です。

人間の「知らん」という感情と、「嫌い・怖い」という感情は近いです。
「食わず嫌い」なんてその典型ですよね。

訪問STツバメ

まずはチームに「自分というSTのこと」を知ってもらいましょう。
訪問リハだと「家族に同席してもらう」のもいいことです。

対策2:可能なら写真や動画を残す

訓練の様子や、実施内容を残すもの思います。
チームの人とリハ内容を共有できれば、STの仕事をより理解してもらえます。

僕は訪問リハなのですが、電子カルテにタブレットで撮った「訓練中の写真」をかなり登録してます。
「やっていること」が他職種に伝わりやすいからです。

もちろん、個人情報は配慮した上で行う必要があります。施設の規則に従いましょう。

②:訓練に自信が持てなくてつらい

リハビリをやっていて、この訓練…意味あるのかな?
なんて心配になることも多いはずです。

STの訓練は、「歩けた! 動いた!」というような、明快なものとは違うからです。

しっかりと自分のリハ分析すること、
また、「継続した勉強」や「情報収集」も自信につながります。

対策1:Webセミナーに登録する(リハノメなど)

いま、一番手軽な方法がwebセミナーです。

僕が登録したのはとかですね。
月額制で「講義動画が見放題」というやつです。

申し込んだ契約期間によって変動はしますが、月額で2,181~3000円くらい。

講義のクオリティから考えると、破格だと思います。
1〜3年目の人とかは、特に学べることが多いはず。

訪問STツバメ

「リハノメ」は臨床を前提とした講義で、かなりコスパはいいと思いますね。

対策2:通常の勉強会・セミナーに参加する

「勉強会の案内」は多くの施設にきますよね。
今はコロナの関係で、オンラインが主流かもしれませんが。

経験からいうと、自信がない分野は「有料でも勉強会に参加したほうが楽」だと思います。

座学だけではなく、なるべく「実技」があるものがいいです。
もしくは座学でも「必ず挙手して質問する」よう心がけるといいかもしれません。

対策3:同級生に連絡をとって相談する

  • 評価どうしてる?
  • どんな訓練してる?
  • 吸引とかしてる?

職場によって「常識が全く違ったりする」ので、とても参考になります。

よそでは当たり前のことが、目からウロコの情報だったりします。
「価値観」にも結構差があります

施設ごとの価値観の違い
例:「ギターや楽器を使った訓練」

僕がいた病院:
そんな目立つことやめて!

友人の病院:
:最高! どんどんやって!

同じ訓練でも、場所によって常識は変わります。
そのことを知らなかったら「自分の感覚っておかしいのかな…」と悩んでたと思います。

訪問STツバメ

なるべく楽しめる訓練にしたかったんです…。

対策3:Twitterで情報収集や相談をする

「タメになる情報」を発信しているSTさんはたくさんいます。

「言語聴覚士」で検索して、気になる人と「いいね」や「コメント」を通じて交流しましょう。
DM(ダイレクトメール)を送ってもいいと思います。

DMで相談などする際は「相談相手の負担を減らす努力」を必ずしましょう。
僕も相談など受けてますが「訪問で嚥下どうしてますか?」みたいな、非常に曖昧な質問をされたりします。

答えるの大変です。

要点をまとめて相談しよう

  • 自分の状況
  • 具体的な質問
    (失語で〇〇をやっているか、職場で〇〇という決まりありますか? ナド)

ただ、学術的な質問をしまくるのは、正直あんまりオススメしないです。
文面のやりとりだけでは、取り違いも多くなるので。あくまで参考にするスタンスで。

訪問STツバメ

僕のとこには職場や転職についての相談が多いです。

③:嚥下のプレッシャーが高すぎてつらい

Twitterのコメントでも共感が多かったのが、嚥下へのプレッシャー。
担当の患者さんの熱発で「誤嚥してたかな…?」と、ヒヤヒヤした経験のある方は非常に多いハズ。

施設によっては、嚥下の評価はドクターから丸投げされることもありますよね。

嚥下の分野は「責任が割にあってない」とさえ思います。

不安定な要素も多いです

  • 覚醒・体調やコンディションの変化
  • 不顕性誤嚥(夜間など)
  • 環境の変化

他からのイメージと現実にもギャップがある

他の人:「STなら誤嚥をカンペキに防げるんでしょ」

実際のST:「いや、正直わからない部分もあります…。」

この認識のギャップが大きいほど、プレッシャーは大きくなると思います。

対策(案):「それは、わかりません」と言ってる人に相談する

なんじゃそりゃ、と思うかもしれませんが、僕なりのポイントです。

あなたの周りで、嚥下について「それは、わかりません」とハッキリ言えてる人を探しましょう。
「わかりません」をキチンと言える人は、「嚥下をわかってる人」です。

相談するなら、そういう人です。

なんか「それっぽいこと」だけを言ってる人は、実はよくわかってなかったりします。

訪問STツバメ

昔の上司が「それっぽいだけの人」でした。

STに限らず、ドクターも含めて観察してみるのも手だと思います。

対策2:やっぱり常に勉強はしておく

適切な先輩などに相談できれば、臨床が楽になることは間違いないです。

だた、結局は少しずつでも勉強を続けることが、もっとも確実に「嚥下領域で自信を持つ方法」だと思います。
前述の「リハノメ 」や、各種勉強会などに参加して、知識をアップデートするのも大事。

嚥下は養成校で得た技術だけでは、正直ちょっと難しすぎる領域だとも思います。

訪問STツバメ

ある程度知識がないと「適切な質問」も難しい。

まとめ:STの仕事が辛いなら、ひとりで抱え込まない!

冒頭にも書きましたが、言語聴覚士の「悩みの大半」は共通しています。

先輩や同僚、同級生など頼れる人と繋がっておくことが大切です。

また、かのアドラーも言ってるように「全ての悩みは対人関係の悩み」だとも思います。

仕事に自信が持てないと思っていたけど、「職場の人間関係がよくなかっただけ」なんて場合も多いです。

どうしても仕事が辛かったら、「職場を変える」ことでの解決を目指しましょう。

不安であれば、転職エージェントなどに相談してみるといいです。

STは、まだまだ需要がある仕事。

まずは合う場所を見つけて「そこに合うような自分」に成長するのが理想かもしれませんね。

訪問STツバメ

悩みが多い仕事なだけに、環境は超重要。

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