PTの仕事辞めたい…
辞めたいけど、辞めていいのかわからない…
今回は、PTのみなさんで「職場を辞めたい」と考えている方に向けた記事です。
ネット上では「PTは国家資格だから、仕事も辞めても大丈夫!」などという意見もありますが、果たして今もそうなのでしょうか?
そこでこの記事では下記の内容について「リハ転職の専門家」の意見など参考に解説していきます。
- PT転職のハードルについて
- 辞める前にチェックしたいこと
- PTを辞めたあとの選択肢
仕事で悩むみなさんの参考になると嬉しいです。
【前提】理学療法士の転職は年々難しくなっていく
PTを辞めたいと思っている方が、絶対に知っておくべき前提があります。それは「PTの転職ハードルは年々上がっている」ということ。具体的には「書類審査の段階で不採用」となるケースなどが増えています。
PTは専門的な国家資格なので、一般的な仕事と比べると「転職しやすい」ことに間違いありません。しかし最近は、すぐに転職先が決まるような状況では無くなってきています。
転職が難しくなっているのは、PTの人員飽和などがあります。これはどうしようもない、構造的な問題です。
そしてこの「PT転職のハードルの高さ」は、年々高くなることを理解しておきましょう。
※リハ転職エージェント「マイナビコメディカル」の方も上記の動画で「PT転職の現状」を語っています。
職場を辞める前のチェックポイント3つ
「PT転職のハードルは、年々上がっている」
PTでこれから職場を辞めたい人は、上記の前提を踏まえておくことが重要。その上で、以下のポイントをチェックしましょう。
①:状況が変わる可能性はないか
PTのみなさんが「仕事を辞めたい」という理由は様々だと思います。そして、職場を辞めたいと考えているからには、何かしらの問題を抱えているはず。
重要なのは、抱えている問題が「状況の変化」で解決するかどうかです。経験年数を積むことや、部署移動などで問題解決する可能性もありますよね。その場合は焦って退職する必要性は低くなります。
でも逆に言うと、状況が変化しづらい問題で悩んでいる場合は、早めの退職を検討する必要があります。
- 上司と考えが合わない
- 給料が低い、休みが取りづらい
- 単位ノルマがきつい
- サービス残業が多い
- 不正請求などの温床になっている
- 自分の臨床に自信が持てない → 「スキルアップ」で解決
- 部署や病棟に不満がある → 「異動」で解決
②:転職で苦労する覚悟があるか
冒頭で説明した通り、PTの転職活動は年々ハードルが上がっています。なので、職場を辞めようと思う人は、転職にあたって「多少の苦労」をする覚悟が必要です。
「PTは転職しやすいから、すぐ辞めて大丈夫!」というようなブログ記事などもありますが、それって今も本当に言えますか?と思います。
もちろん、スムーズに転職が進む可能性も高いです。実際、PTが転職「しやすい」方の職種であることに間違いはありません。
国家資格があるし、大丈夫でしょ!
でも、上記のような軽い気持ちでの退職はオススメできません。
今のPT転職市場で職場を変えるなら「何社かは面接に落ちるかもしれない…」くらいの覚悟で臨みましょう。
③:自分の市場価値はどの程度か
「職場を辞めたい」と考えたときは、まず「自分の市場価値」がどれ位なのかをチェックすることが重要です。
市場価値が全然無いのに転職は難しいですからね。
なのでまずは、客観的な目線で「自分の市場価値」を知るために、リハ専門の転職エージェントに相談することのがオススメです。
こういう病院に転職したいんですけど…
その職場はアナタの経験だと、難しいかもしれません。なぜなら~
エージェントに登録&相談すると、上記のようなやりとりで「自分の市場価値」を知れます。そして、上記の例は私が実際に経験したパターンです。
エージェントに相談することで、「自分の条件では希望の転職が難しい」と知ることが出来ました。元々は病院への転職を希望していましたが、訪問分野へと狙いを変えました。その選択は正解だったと今では思います。
- PTOT人材バンク
- リハ専門で最も歴史が長い
PTOTSTワーカー - リハ専門で求人数が多い
レバウェルリハビリ - 関東・関西エリアに特化
※転職エージェントの選び方は、下記の記事を参考にして下さい。
仕事を辞めた後の選択肢3つ
PTが仕事を辞めた後に、どうするか?
一般的な範囲で、ざっくりと分類すると「PTを続ける」「PTも続ける」「PTは辞める」の3つになります。
PTを辞めた後の選択肢3つ
- 「PTを続ける」=「PTとして転職」
- 「PTも続ける」=「パート勤務+副業・開業」
- 「PTは辞める」=「一般企業へ転職する」
上記の中で「パート勤務」という選択肢は見逃されがちです。キャリアが完全に途絶えることはありませんし、フルタイムのPTに疲れてしまった人などは検討してみるべきです。
①:PTとして転職する
PTとしての転職先には以下のようなものがあります。
領域によって待遇や業務内容も大きく変わるので、今の職場に不満がある人は「転職でQOLが上がる」可能性もあります。
- 病院
- 介護施設(デイサービス、特養、老健など)
- 訪問看護ステーション
- 整形外科クリニック
- 整体院
- 小児施設(放課後等デイサービス、療育センター)
その他、学校教員などの選択肢もありますが、転職というよりはステップアップなので省きます。
転職活動に対して不安がある人は、まずリハ専門の転職エージェントに相談だけでもしてみましょう。「転職先としてどんな選択肢があるのか?」を知れますし、客観的な「自分の市場価値」を知れるのもいい所です。
年収アップ目的なら訪問看護ステーション
給料や待遇をアップさせたい人には「訪問看護ステーション」への転職がおすすめ。条件を絞りすぎなければ、年収が上がる可能性が高いです。
実際、2022年マイナビコメディカルの調査でも「給与待遇」を理由に転職する人は、訪看に転職する割合が高かったようです。
でも実は2018年ごろのピーク時と比べると、求人の高待遇は落ち着き傾向。これは、訪看で働くリハ職の希少性が下がったり、報酬のマイナス改定が入ったりした流れを受けています。訪問に興味がある人は早めの転職がよいかもしれません。
PTの訪看勤務については下記の別記事で詳しく解説しています。
②:パート勤務+副業・開業など
PTが仕事を辞める場合、その後は「PTとして再就職する」もしくは「PT自体を辞める」というような二極論になりやすい気がします。
でも「PTも続ける」というような別の道もあっていいと思います。
例えば「パートPT」と「ヨガインストラクター」の両方として働くなどですね。PTの仕事はパート勤務で続けて、その他の仕事とダブルワークをするという考えです。
「訪問看護ステーション」や「老健」など、パート(非常勤)のPTを欲しがっている領域は一定数あります。特に訪看のパート勤務は、時給が良いことが多くおススメです。
私の友人PTは「訪看と老健のパート」を掛け持ちして、常勤時代と同じくらいの給料を稼いでいました。
PTのパート勤務については下記の別記事で詳しく解説しています。
一般企業へ転職する
PTを辞めたい場合、一般企業への転職先も検討するべきです。なかには、医療の知識などを活かせる企業などもあります。
前述したとおり、転職をする前にはまず「自分の市場価値」を知っておくことが重要。自分のスキルが必要とされている意外な業界などがないかもチェックしておきましょう。
この場合「リクルートエージェント」など、一般企業の求人を広く扱っているエージェントに一度相談をしてみるべきです。
PTの資格が活かせる、一般企業の求人はありませんか?
上記のような質問はかなり具体的なので、エージェントも前例などを回答しやすいです。
「辞めたい」と感じた時点で転職活動はスタートするべき
今回は、PTで「仕事を辞めたい」と思っている方向けの記事でした。
冒頭で説明した通り、PT転職のハードルは年々上がっているので、安易な退職には注意が必要です。
でも「来年はもっとハードルが上がっている」というのも事実。PTの人数は増える一方なので、これは仕方ありません。
ちなみに、職場を辞める際には「次の職場を決めてから、退職の意思を伝える」のが無難な流れです。そうすれば、職を失う心配がありませんし、前の職場から無駄に引き止められることもありません。
つまり「職場を辞めたい」と思った人は、まず先に転職活動をスタートさせる必要があります。
転職活動って…求人検索とか?
とはいえ、転職活動を始めたつもりが「ただ求人を眺めて終わり」になっている人も多いです。どこから手を付けていいか分からない場合は、高確率でこうなります。
「どこから手をつけたらいいか分からない」という人は、まず転職エージェントに登録しましょう。エージェントに相談する中で、自分の市場価値を知ることが出来る上に、意外な選択肢に気づけたりするからです。
ここで注意して欲しいのは、PTとして転職する場合は「リハ専門」の転職エージェントを選ぶことです。「リクナビ」などの一般的な転職エージェントに、PTの求人はほぼありません。
- エージェントに登録&相談をする
- 自分の市場価値を知る
- 転職プランを練る
リハ専門の転職エージェンントで、1社だけオススメを選ぶなら「PTOT人材バンク」です。下記の別記事で他サイトとも比較をしているので参考にして下さい。
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