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これからのPTのセカンドキャリアについて。今の50〜60代を参考にしてはいけない

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今回は、理学療法士のセカンドキャリアについて、年代別の就業データをみながら考えます。

セカンドキャリアという言葉は「第二の人生」みたいな意味合いで使われています。脱サラしてお店を始めた方がいたとしたら、お店の経営者がセカンドキャリアですね。

そして、これからのPTはセカンドキャリアについても真剣に考えないといけません。なぜなら、今の50〜60代PTのようなキャリアプランは参考にならないからです。

大事な事実

  • 50代PT:全体の6%
  • 60代PT:全体の1%

2022年時点で、50~60代のPTの人数は全体のわずか7%程度。それに対して、20~40代までのPTは75%です。

今のベテランは、リハ会の超先行者なんです。YouTuberで言うならヒカキンとかのレベルです。そんな人たちと同じようなキャリア形成が、これからのPTにできるとは思えなくないですか。

そこで今回は「PTは定年まで働けるのか?」「セカンドキャリアにはどんな選択肢があるのか」についてデータ調査&考察してみました。参考になると嬉しいです。

目次

病院や施設では形式上65歳くらいまで働ける

まず大前提として「PTは病院などで何歳まで働けるのか」について解説します。

施設や病院に勤務する理学療法士の定年は60~65歳であることがほとんどです。なかには定年後の再雇用で、65~70歳まで働くことができる場合もあります。この待遇は一般企業と同じですね。

ただそれは制度上の話。臨床では体力的な問題もありますよね。友人PTも、30代ですでに椎間板ヘルニアの手術を受けています。

「本当に定年まで臨床で働けるのだろうか?」という不安は残りますよね。

60代PTの実際の就業率を分析

参考:厚生労働省

上の図は、厚生労働省が調査したPT・OTの就業率です。

60代ではガクンと就業率が下がるのが分かりますね。女性PTに至っては40%程度しか就業していないことになります。

60代でガクンと就業率が下がる

職種・性別60代での就業率
PT男性70%後半
PT女性40%程度
OT男性60%程度
OT女性50%後半

ただしこの調査では「60代の就業率が低い」ことについては特に触れられていません。

気になるのが、上記の調査はPT・OT協会の在籍者を対象にしてること。「協会に入っているのに就業していない人」って…どういう人?よくわかりません。

そしてさらに気になるのは「PT辞めた人」は「協会も辞める」だろうということ。すでに協会を辞めた人まで含めると、60代PTの就業率はデータよりもずっと少ないと思われます。

実は60代PTはかなり離職しているのでは?

ちなみに日本全体での60代の就業率は以下の通り

  • 男性 82.7%
  • 女性 60.6%

PTは日本平均より60代の就業率が低い?

※年齢は60~64歳まで

参考:厚生労働省「労働力調査(基本集計)2021年(令和3年)平均結果の要約

そもそも50代以上のPTキャリアはサンプルが少ない

というか、そもそも50代以上のPTはほとんど居ません。

下記の表を見ると分かりやすいのですが、全体の6%程度です。60代以上はわずか1%です。

PTの年代別人数

この人数分布は、理学療法協会の統計情報でも、厚生労働省の調査でも同じくらい。

前の項で「50~60代PTの就業率」について考察しましたが、もはやあまりアテにならない気もします。人数違いすぎます。

でも、この人数分布の違いからも「これからのPT」には、今の50〜60代と同じようなキャリア形成は難しいことが伺えますね。時代・世代が違いすぎます。

参考:日本理学療法士協会「統計情報
参考:厚生労働省「医療従事者の需給に関する検討会 理学療法士・作業療法士分科会(第3回)

臨床で定年まで働くPTはかなり増えるはず

2022年時点で、50代以上のPTはわずか7%程度。なので、今はまだ「養成校の講師」などのセカンドキャリアを選べる人も多いでしょう。

しかし、10年後、20年後はどうでしょうか。30%くらいのPTが50代以上になります。その中から講師などに転身できる人は、かなりのエリートですよね。

そうなると、今後は50~60代のPTが臨床の現場にいる確率が上がると予想されますね。見方によっては「現場に出ざるを得ない人」が増えるとも言えます。そうなると、恐らく体力的な問題などで悩むPTも増えるでしょう。

セカンドキャリアにはどんな選択肢があるのか?

でも、定年まで臨床の現場で働くのはシンドい

そんな場合のセカンドキャリアには、どのような選択肢があるのでしょうか?

  1. 養成校の教員など
  2. 別業種に転職
  3. 会社経営・起業

大きく分けると、上記3つのパターン。

そして、最もイメージしやすいのは「教える側に回る」ことではないでしょうか。選択肢でいうと①ですね。

でも、同年代のPTが多い世代になるほど「教える側」に回るハードルは上がりますよね。その流れを察知してか、近年は早めに別業種へ行く人や、起業というセカンドキャリアを選択する人が増えている印象を受けます。

某PT

確かに起業してるPTはめっちゃ増えてます。

PT資格自体に定年という概念はないのはプラス

こうして冷静にデータを見ていくと、これからのキャリア形成に対して不安を感じるかもしれません。

でも、PTの資格の大きな強みもあります。「理学療法士」の資格に定年はないんです。なので、資格を生かして働くぶんには生涯現役が可能なんです。

そう考えると、やはり「自分で稼ぐスキル」はかなり重要。PTの資格を活かした副業など、検討しないほうが危険に思えます。

※PTの副業については、下記の別記事で解説しています。

結論:臨床以外でも稼げるスキルをつけておくべき

今回は、理学療法士のセカンドキャリアについて考察しました。

データをみても、今の50〜60代のキャリアは参考になりにくいように思えます。だって、全体の7%しかいないんですからね。YouTuberで言うならヒカキンレベルの先行者。

なのでやはり「これからのPT」は今までとは違う道を模索するしかないと思います。臨床家として働きながらも、若いうちから副業で稼ぐなどの経験をしておいたほうが良いでしょう。

また、同じ職場でしか働いたことのないPTは、高確率で「世間知らず」になります。人生経験を積むという意味でも、転職は必須です。

おすすめの転職先は「訪問看護ステーション」。病院と比べて給与が高めです。数年の臨床経験を経て、訪問分野に転職するPTは非常に多いです。

※この記事を書いている私も訪看で働いています。

下記記事で訪問リハの年収例など解説しています。

もちろん、すでに自分にピッタリの職場で働いていて、出世もできそうな方には関係ない話ですけどね!

その代わり、少しでも将来に不安がある人は、それなりの準備をしておきましょう。

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