理学療法士の仕事だけで年収600万稼ぐことは可能!?実例を紹介

理学療法士としてのキャリアで、年収600万円を実現することは本当に可能だと思いますすか？

結論から言うと、可能です。ただし、簡単とは言えません。

理学療法士として年収600万を稼ぐには、職場選びやキャリア形成が重要です。うまくいけば年収600万以上を目指すことができます。

例えば「訪問看護ステーションで働く」「管理職になる」「養成校の教員になる」などの選択肢があります。

また、年収600万円を目指すための転職活動のコツや具体的な職場の見つけ方、本業にプラスして収入を増やす方法などもお伝えします。副業や投資で収入を増やす方法についても触れていきますね。

理学療法士が年収600万を目指せる実例

雇われPTとして年収600万円を目指せる職場

• 訪問看護ステーション
• 病院などの管理職
• 養成校の教員
• 公務員PT

訪問看護ステーションで働く

訪問看護ステーションの場合、通常の病院やクリニックよりも高収入なことが多いです。

業界として年収が高めなことに加え、インセンティブが充実している勤め先もあります。実際に訪問看護で働くことで、年収600万以上を達成している理学療法士も少なからずいます。

イメージとしては、都市部の訪問看護ステーション勤務で、管理者までいけば600万円が狙える感じです。ただ、なかには役職についていなくてもかなり条件の良い職場もあるので、さまざまな方法で求人を探すことが重要です。

ナース5名、OT1名、PT1名、ST1名採用いたしました。

全員下限が620万です！

— 訪看ナースの平均年収700万を実現した経営者・上村 (@kamkam46664) January 16, 2023

上記は横浜の訪問看護ステーション代表の方のツイートです。なんとリハ職の年収は620万円から。驚きの金額です。このような実例もあるので、訪問リハは給与アップ目的の転職先に有力な候補と言えます。

理学療法士として管理職になる

理学療法士として一定の経験を積むことができれば、管理職への道も開けてきます。

管理職になることで、業務内容は臨床だけでなく、スタッフのマネジメントや病院の経営に関わる業務も含まれてきますが、その分、給与も引き上げられます。

病院やクリニックでは部長や主任といったポジションがあり、これらの役職に就くことで年収600万も狙えます。

養成校の教員になる

養成校の教員として働くことも、理学療法士の年収を引き上げる一つの方法です。

学ぶ側から教える側に転身することで、教育機関から高い報酬を受け取ることができます。また、教育の現場で働くことで、自身の専門知識をさらに深めることができ、その経験が給与アップにつながります。

教育の現場でのキャリアは安定しており、長期的に見ると非常に有利です。

公務員理学療法士になる

公務員として働く理学療法士は、安定した収入と厚い福利厚生が魅力的です。

初任給は一般的な民間施設よりも低いことが多いですが、勤務年数に応じて確実に昇給するため、長期的には高収入が期待できます。順当に昇給・昇進するのであれば、地方公務員は40代の後半で年収600万円に届くようです。

理学療法士が年収600万を稼げる求人を見つけるためのポイント

ここからは、理学療法士として年収600万を目指すための、職場探しについて解説します。

何よりもまずは初めに、求人を探す方法をしっかり理解しておくことが重要。以下のポイントを踏まえると、高収入の職場を見つける確率がぐっと高まります。

「年収600万」を条件に求人検索する

理学療法士の求人サイトで「年収600万以上」を条件に検索することをお勧めします。

なので、そのような条件でフィルタリングできるサイトに登録するのおすすめです。高収入の求人情報だけが表示されます。

管理職として募集している求人を探す

年収額を指定する以外に、高年収の基準となるのは、管理職としてのポジションを募集している求人です。

管理職となることで、通常の理学療法士よりも高い給与が期待できます。管理職の経験がある場合や、それに準ずるスキルを持っている場合は、その情報を強調して求人に応募しましょう。さらには、規模の小さめな訪問看護ステーションなどでは、管理職未経験でも雇ってくれるパターンが多めです。

「理学療法士　管理職　求人」や「リハビリテーション部　マネージャー　求人」などのキーワードで検索し、自分の経験やスキルに合ったポジションを見つけることがポイントです。ただ、高年収を得るには、管理職としての責任を担う心の準備も必要です。

転職エージェント相談するのも良い

最も効率良く「年収600万以上の求人」を見つける方法としては「転職エージェント」の利用が挙げられます。

リハビリ職専門の転職エージェントに相談すれば、自分のスキルやキャリアに合った求人を紹介してもらうことができます。彼らは業界の内情に詳しく、面接対策や履歴書の書き方など、転職活動の全般的なサポートも受けらるのが強みです。

リハ専門の転職エージェントは多数ありますが、ひとつだけオススメを選ぶとしたら「PTOT人材バンク」です。リハ専門としては最も歴史が長く、実績のあるサイトです。スマホ回線で言うならdocomoみたいな安心感。

また「PTOT人材バンク」は「現在求人募集してない施設」も含めて、アプローチをしてくれるもの強みです。

実際にどんなサポートをしているか、他記事で詳しくインタビューもしています

長期的なプランで転職活動する

理学療法士が転職で年収アップを狙う際には、まず長期的なプランを立てることが大切です。

実はリハ職は、そもそも転職活動が長期化しやすい職種です。これは、実際に離職するまでの引き継ぎなどが多いことも関係しているでしょう。下記のイメージ図を見てください。

理学療法士は、半年〜8ヶ月以上前には次の職場を決める人が30%以上もいるとのデータもあります。

一般企業や、看護師など他の職種と比べても、リハ職は転職活動の開始時期が「早くて」「長い」傾向にあるんですね。慎重なタイプが多いのかもしれません。

ライバルが早く動き出す以上、早めに活動をスタートさせる必要があります。どんなに遅くても半年前には動きすのが良いでしょう。また、じっくりと時間をかけて転職活動した人のほうが「入職後の離職率も低い」傾向にあるようです。しっかりと複数社を比較検討できるから、当然とも言えます。

理想の労働条件を求めすぎない

転職活動を行う際、つい理想の労働条件を求めすぎてしまいがちですが、現実的な視点も忘れずに持つことが重要です。

例えば「高い年収」「勤務時間の短さ」「充実した福利厚生」など、全てを満たす職場を見つけるのは難しいかもしれません。そのため、自分が本当に譲れない条件を明確にすることが必要です。

現実的な条件を整理することで、効果的な転職活動が進みやすくなります。

理学療法士が本業にプラスして年収600万を狙う方法

ここからは、理学療法士と「別のなにか」で年収600万円、またはそれ相当を目指す方法を考えてみましょう。

その為には「副業」や「投資」を取り入れることが重要です。具体的な方法をいくつか紹介しますので、自分に合った方法を見つけて、本業にプラスして収入を増やしましょう。

副業をする

副業のタイプは「時給で稼ぐ」ものと「ストック収入」になるものに分かれます。

理学療法士のスキルを活かすとしたら、以下のようなものがあります。

時給タイプの副業	非常勤勤務 アルバイト セミナー講師 ウェブライター
ストック収入タイプの副業	ブログ SNSでの発信 コンテンツ販売 YouTuber

投資をする

投資も年収を増やす方法の一つですよね。株式や不動産、さらには仮想通貨など、様々な投資オプションがあります。

初心者であれば、まずは少額から始めてみるのがおすすめです。NISAなど初心者向けのものも話題ですよね。

長期的な視点で見れば、投資は確実に資産を増やす有効な手段。複利で増えていく為、最終的な伸び幅が高いです。生涯年収として年収600万円相当を狙えます。

ぶっちゃけPTで600万は結構難しい。でも不可能ではない

正直なところ、理学療法士だけで年収600万円を稼ぐのは容易ではありません。しかし、職場によっては不可能ではない額です。

今回紹介したプランのなかで一番手堅い方法としては、訪問看護ステーションに転職することと言えます。地域によりますが、これによって年収600万円に近づけるでしょう。転職が初めてで不安などある人は、まずはリハ専門の転職エージェントに相談だけでもしてみるのがおすすめですね。第三者目線での、自分の市場価値なども聞いてみちゃいましょう。

また、本業だけで考えるのではなく、副業や投資を上手に取り入れることで、その目標に到達することは十分に可能です。重要なのは、自分に合った収入増加の方法を見つけて、地道に継続することです。

挑戦し続けることで、その目標は決して手の届かないものではありません。思い切って新しいことに挑戦してみましょう！

これからの理学療法士には、病院等に勤める意外にもいろんな可能性があります。ブログ「リハノミライ」では、リハ職の働き方について発信中です。記事が参考になると嬉しいです。