あいーと「牛肉の赤ワイン煮」を、介護食の専門家（ST）が実食レポ。冷めるとちょっとキツいかも

訪問リハビリの仕事で、高齢者の食事に関わっています。

最近は、やわらかい食事を宅配する会社も増えています。

今回は大塚製薬の「あいーと」から「牛肉の赤ワイン煮」を実食レポします。

先に実食の結論

• 舌で簡単にくずれるくらいには柔らかい
• ワインの酸味で上品な味付け
• あいーとはメニューにより固さのバラつきがある
• このメニューは冷めるとちょっと生臭い

あいーとは舌でくずせても、押し潰すのは難しい固さの食材があります。「容易に舌でつぶせる」程度のムース食を探している人は「やわらかダイニング」のムースやわらか宅配食 などがおすすめです。

「あいーと」の注文方法や値段など、基本的な商品情報はコチラの記事で解説しています。

あいーとのお弁当「牛肉の赤ワイン煮」を実食した口コミ

こちらが、あいーとのお弁当「牛肉の赤ワイン煮」です。

レンジ解凍するとこんな感じ。具材は牛肉と、リンゴのシラップ添え、菜の花。

味：想像以上に赤ワイン。酸味があって上品だけど、このメニューは冷めるとちょっと食べるのが厳しい

まず、味についてです。

口に入れてみると、想像してた以上に赤ワインの風味がします。しっかりとした酸味です。

牛肉自体の旨味も感じます。しっとりしたコンビーフのような食感。

リンゴのシラップ添えも、酸味と甘さもが絶妙です。

しかし同時に、味についての注意点も発見しました。

撮影しながら実食しているので気づきました。このメニューは冷めると生臭く感じます。

今まで他のあいーとも実食しているのですが、温度での味の変化をここまで感じたの初めてです。

食べるのに時間がかかる方などは、注意したほうがいいかもしれません。

やわらかさ：「噛む力が弱くなった人向け」としか表現できない

あいーとは、食材ごとに固さのバラつきが若干あります。

今まで僕が「あいーと」を実食して感じた傾向

• 肉類（舌でつぶせない）
• お魚（舌でつぶせるかも）
• 野菜（容易に舌で潰せる）

上記のように、あいーとは同じメニューの中でも若干のレベル差がある印象です。

今回の「牛肉の赤ワイン煮」は、全体的に柔らかめでした。

牛肉・リンゴは「舌でつぶせるかも」、野菜は「容易に舌で潰せる」くらい。

実はあいーとのやわからさは「業界の基準（嚥下学会分類）」では、ハッキリと明記されていません。
なので「噛む力が弱くなった人向け」としか表現のしようがないです。

固さチェッカーでも柔らかさを測定。肉などはやはり「なんとか舌で潰せるかも」というくらい

カメルカという、簡易的な固さチェッカーでも食材の柔らかさをチェック。

やはりお肉の固さは「舌でつぶすのはギリギリ難しいかも？」と感じます。特に高齢者なら。パッケージにも「舌でくずせる」とは書いてありますが「舌でつぶせる」とは書いてありません。

あいーと「牛肉の赤ワイン煮」のレポ・注文する際の注意点まとめ

以上、あいーとの「牛肉の赤ワイン煮」の実食レビューでした。

最後にもう一度、感想と注意点をまとめておきます。

「牛肉の赤ワイン煮」実食の結論

• 舌で簡単にくずれるくらいには柔らかい
• ワインの酸味で上品な味付け
• あいーとはメニューにより固さのバラつきがある
• このメニューは冷めるとちょっと生臭い

あいーとは舌でくずせても、つぶすのは難しいレベルです。「容易に舌でつぶせる」程度のムース食を探している人は「やわらかダイニング」のムースやわらか宅配食 などがおすすめです。

やわらかさとしては、「噛む力が落ちている人向け」と言っていいでしょう。

嚥下機能が低下している人には、おすすめできません。

「介護食あいーと」の全体的な特徴や安く買う方法は下記の記事で解説しています。

あいーと以外にも介護食は配送してくれるメーカーはあります。比較して選びましょう

今回紹介した「あいーと」以外にも、介護食を配送してくれるメーカーはいくつかあります。

それぞれ、やわらかさや冷凍製法に特徴もあるので、比較して見て下さい。

その他介護食メーカーもブログ記事で解説しています。