訪問ST(言語聴覚士)のツバメです。
リハビリ職って、働きだしてからも学習が必要ですよね。
もちろん僕も自己学習は続けているのですが、正直なところ「学習意識はそこまで高くないタイプ」だと思います。数千円の専門書を自腹で買うのはかなり抵抗がありますし、数万円・数日を費やす研修に参加する金銭・精神的な余裕はありません。めちゃくちゃ勉強会とかに参加してる同僚とかがいると、自分に負い目を感じることもあります。
でも、コロナ禍で状況が変わりました。オンラインセミナーが活発になったんですね。各種学会などもオンラインに切り替わり、参加しやすくなりました。交通費もかからないし、時間も節約できる。
なので、この記事では「リハビリ職向けのオンラインセミナー」紹介します。
僕が最もおすすめするのは「リハノメ」です
\ 定額見放題で、講義の質も高い /
- リハ職向け:有料&月額制のセミナー(一部無料)
- 企業による栄養、嚥下関係のセミナー
リハビリ職向けの有料&定額オンラインセミナー3つ
まずは有料&定額制のリハビリ職向けのオンラインセミナーを3つ紹介します。
実際に利用したり調べたりしてみた結果、以下の点が選び方のポイントになるはずです。
定額オンラインセミナー選びのポイント
- 幅広い分野の学習を「習慣化」したい。ST向けコンテンツが欲しい
- → 圧倒的な動画数で見放題。コスパの高い「リハノメ
」 - 研究活動にも興味がある
- → 研究コミュニティにも参加できる「エブリ塾(リサアカ)」
- 論文紹介などテキストベースの情報がたくさん欲しい
- → 論文紹介や有料コラムがある「リハデミー」
続いて、各サービスの特徴を確認していきます。
リハノメ:月額定額
利用料金 | 約2,000〜3,000円/月(月額定額制) |
動画数 | 毎月12テーマ以上。約800本(2022:8月現在) |
無料動画 | 一部アリ(You Tubeチャンネルもあり) |
その他 | 長期プランほど月額がお得、スマホアプリあり |
講義形式のオンラインセミナーなら、リハノメのコスパが圧倒的に高いです。月額2,000〜3,000円で全動画が見放題。月に12テーマも更新されるので、正直かなりお腹いっぱいな量。
動画数や講師陣の質も高いですし、臨床に活かすための講義が多いです。
なによりSTの僕としては「ST向けのコンテンツ」もしっかり更新してくれてるのが嬉しいところです!
「毎日〇〇の時間に勉強してます」という人は結果出してる人が多いですよね。継続は力です。電車やバスで通勤する人には「通勤のお供」として最適なんじゃないでしょうか。
リハノメを実際に使ってみた感想は、この記事で詳しく解説しています
エブリハ・エブリ塾:月額定額
利用料金 | プレミアム会員980円/月、リサアカ会員1,980円/月(月額定額制) |
動画数 | 月2回以上 |
無料動画 | LINEの会員登録で無料会員向けセミナーが月1あり |
その他 | 研究活動向けのコミュニティ「リサアカ」も運営してる |
「エブリハ/エブリ塾」は「無料講義を体験して、気に入ったらプレミアム会員になってね」というスタイル。
「Peatix(ピーティックス)」というプラットフォームでオンラインセミナーを開催しています。
Twitterをフォローしてしておくと、情報がつかみやすいと思います。
- 会員限定講義のライブ視聴(月1回以上)
- 講義のアーカイブ視聴
- 配布資料の事前送付
- 料金980円/月
エブリハは、研究活動についての情報交換や講義を行う「リサアカ」というコミュニティも運営しています。研究活動をしている人・興味がある方はそっちも検討していいかもしれないですね。
リハデミー(リハテックリンクス運営):月額定額
利用料金 | 有料会員:3,278円(税込)/月、無料会員もあり |
動画数 | 有料会員用、一部無料、無料 |
コラム | 有料会員向けのコラム、論文紹介あり |
その他 | 14日間の無料お試しアリ、純粋なST向けコンテンツは今の所なし |
「リハデミー」はリハテックリンクスという母体が運営するセミナーです。母体が開催する、買い切り型のセミナーもあるので後述します。
「リハデミー」自体は月額定額制です。動画だけでなく、会員限定コラムが多いので、論文・テキスト好きな方にはいいかもしれません。
無料会員と、有料会員の違いなど若干分かりづらいので下記の表にまとめてみました。
リハデミー:有料会員と無料会員の違い
コンテンツ | 無料会員 | 有料会員(3,278円/月) |
---|---|---|
無料動画 (無料15本、一部無料約180本) | ○ | ○ |
有料会員動画 (24本) | × | ○ |
有料コラム | × | ○ |
論文紹介記事 (200本以上?) | × | ○ |
ブログ | ○ | ○ |
無料会員のコンテンツはかなり制限がある感じですね。一部の動画と、ブログを観れるくらい。
リハデミーは「PT・OT向け」って感じです。
STに応用できるモノは多いですが、会員登録時の職種に「言語聴覚士」って項目もなかったです。(2021.11月)
リハテックリンクス:買い切り型
利用料金 | セミナーごとに変動。全6回:5,500円〜などの複数回講義 |
動画数 | 月1〜5本程度 |
無料動画 | LINE会員登録、アンケート回答で無料視聴できるセミナーもあり |
その他 | 復習動画を見るにはリハデミー会員登録が必要、ST向けのコンテンツは今のところナシ |
「リハテックリンクス」のセミナーは1回ごとの「買い切り型」で、全5回くらいのもの多いです。予算1万〜1万5千円程度の場合も。
ZOOMでのリアルタイムセミナーですが、アーカイブ受講も可能です。(リハデミー無料会員登録が必要)
LINE登録で無料動画が1つ観れます
- 竹林崇先生のセミナー
作業療法におけるシチュエーション別目標設定の実際 - 森岡周先生のセミナー
リハビリテーション医療が進むべき道〜身体性・自由意志・行動変容〜 - 石井慎一郎先生のセミナー
動作メカニズムの再獲得と統合〜動作のメカニズムと動作練習の基本的概念〜
リハテックリンックスは、LINE登録で動画が1本無料視聴できます!
ただ、どの講師も「リハノメで同じテーマの講義をしてる」んですよね。僕は登録したあとで気付きました。
動画の講義なら「とりあえずリハノメに登録」するのが手っ取り早そうな気もします。
リハビリ職向けのオンラインセミナー情報が更新されているサイト
次にセミナー情報が更新されているサイトを紹介します。
PT-OT-ST.NET
利用料金 | セミナーによる(やや高額なもの多し) |
無料動画 | セミナーによる |
その他 | オフラインセミナーの情報もある |
PT-OT-ST.NETの「学会・研修会」というカテゴリにはセミナー情報が更新されています。
一回の受講が5,000円位から一万円超えのものものも多いです。その代わり、オンラインでも「少人数制で実技を交えます」みたいな講座がある感じですね。直接対面オフラインのセミナー情報も更新されています。
言語聴覚士は要チェック。栄養・介護食企業の無料セミナー3つ
次に、介護食メーカーなどが主催しているセミナーの紹介です。無料でクオリティの高いものや、勉強会用にサンプルを送ってくれるものもあります。
特にSTさんは、有効活用したいセミナーですね!
ネスレ栄養ネット
「ネスレ栄養ネット」は、会員登録することで、栄養をテーマにしたWEBセミナーが視聴可能です。
- 経腸栄養関連
- 栄養管理
- 排便ケア などのテーマが多い。
利用料金 | 無料(会員登録は必要) |
動画・記事更新 | 不定期 |
その他 | 会員登録でサンプル請求なども可能に |
フードケアジャパン
「フードケアジャパン」はトロミールなどのとろみ調整食品や、スベラカーゼなどでも有名なメーカーさん。高齢者の食事に関するセミナーも定期的に開催してくれています。
食品メーカーならではの内容で、受講も無料〜1,000円くらいとお手軽です。
利用料金 | 無料〜1,000円程度 |
動画更新 | 月1〜2回程度 |
その他 | アーカイブは残らなないぽい? |
セミナー例
- 一緒に語ろう!〜認知症の「食べる」について〜(複数演題)
- 〜手作りと既製品を組み合わせた〜嚥下調整食のご提案
- 今さら聞けない!スベラカーゼのいろは
栄養指導ナビ
利用料金 | 無料(医療・介護施設関係者限定) |
その他 | 勉強会用に食品サンプルを送付して貰える。 |
「栄養指導ナビ」の動画セミナーは、医療・福祉関係者のみが申し込み可能。個人学習というよりは、施設での勉強会をサポートしてくれるような内容です。
動画セミナー例
- 学会分類2021勉強会
- とろみ勉強会
- ちゃんと作れる嚥下調整食〜ゲル化剤の使い方〜
施設スタッフを集めた勉強会で活用したいセミナーですね!
結論:職場の教育プログラムや自己学習に不安がある人には、オンラインセミナーがオススメ
以上、無料・有料・月額定額で学べる、リハビリ職向けのセミナー紹介でした。
僕が紹介した以外にも、個別のオンラインセミナーなどドンドン増えています。とても良い流れだと思います。
特に新人〜若手の療法士には、オンラインセミナーの受講をオススメしたいです。
初めてリハノメ
これ…新人のときに観たかった(涙)!って感じです。コスパも高いと思います。
別記事で「リハノメに登録した感想」も解説してるので参考にしてみて下さい。
定額オンラインセミナー選びのポイント
- 幅広い分野の学習を「習慣化」したい。ST向けコンテンツが欲しい
- → 圧倒的な動画数で見放題。コスパの高い「リハノメ
」
※月額がお得な長期プランで学習を習慣化するのがオススメ。 - 研究活動にも興味がある
- → 研究コミュニティにも参加できる「エブリ塾(リサアカ)」
- 論文紹介などテキストベースの情報がたくさん欲しい
- → 論文紹介や有料コラムがある「リハデミー」
余談:言語聴覚士はセミナーを求めている人が多い?
余談ですが、この記事を書く上で色々調べ物をしていて「もしかしてSTってセミナーを求めてる人多い?」って感じました。
Googleの検索ボリュームをみると「作業療法士 セミナー」より「言語聴覚士 セミナー」のほうが2倍くらい多く検索されてまいした。
OTが8万人くらい、STが3万人くらいで人数も圧倒的に差があるんですけどね。
参考:データで見るリハビリテーション職(ちょっとデータ古いかな)
人数から考えると、STで「勉強しなきゃ」と思っている人が多いってことですよね…
STはまだ資格としての歴史が浅いですし「自分でどうにか学ばないとヤバイ」印象は正直あります。
職場の教育体制にもかなり左右されると思います。自分で調べる・学ぶ・仮説を立てる、などの繰り返しも大事。
う〜ん、一緒に頑張っていきましょう!
リハツバメでは「STの仕事の悩みについて」など、働き方についても記事を書いています。参考になると嬉しいです。
STの仕事の悩みについての記事はこちら