こんちには!訪問ST(言語聴覚士)のツバメです。
僕は年間100本くらいは映画をみるのですが、ドラマも好きです。
今回は「言語聴覚士が登場する映画・ドラマ」をご紹介していきます。
- 医療、福祉の分野で働いている
- 言語聴覚士の仕事に興味がある
- 映画、ドラマが好き!
そんな人にオススメです!
医療・介護分野で働く人にオススメな映画はコチラで紹介しています
言語聴覚士が登場するドラマ
はつ恋(NHKドラマ)
初恋の相手の裏切りで、絶望のふちをさまよった村上緑(木村佳乃)は、年下の潤(青木崇高)と出会い、言葉が人に与える影響の強さを痛感し言語聴覚士となった。緑を心から愛する潤と幼い息子に囲まれる幸せな日々。そんな時、緑の肝臓がんが発覚。手術を成功させられるのはパリで活躍する日本人医師だけ。夫の奔走で、その医師との面会がかなうが、目の前に現れたのは初恋の人、三島(伊原剛志)だった…。
登場する言語聴覚士
村上緑(みどり):(木村佳乃)
言葉で傷ついた経験から、言葉の影響の強さを痛感し言語聴覚士となった。
「主人公の職業が言語聴覚士」なので、定期的に仕事場面など出てきます。実際に臨床で使われている失語症の検査キット「SLTA(標準失語症検査)」なども登場するのがみどころです。また、物語の重要な要素として「失語症」が関わってきます。日本言語聴覚士協会が監修に携わっていますので、信頼して観れますね。大人の三角関係を描いた恋愛ドラマで、家族の話でもあります。
ラヴソング(フジテレビ)
神代広平は、かつてプロのミュージシャンだったが、ある出来事をきっかけに引退。現在は「臨床心理士」として働いている。そんな彼の元に、吃音症を持つ少女・佐野さくらがカウンセリングに来た。吃音を気にして周囲の人とうまくコミュニケーションがとれないさくらだが、好きな歌を歌う時だけは吃音が出ない。彼女が歌う「500マイル」を聞き、その隠れた美声と才能に気付いた広平の心に、諦めかけていた音楽への情熱が再び湧き上がってくる。二人は音楽を通じて心を通わせて行き、、
登場する言語聴覚士
宍戸夏希(水野美紀)
広平の昔のバンド仲間。現在は言語聴覚士・音楽療法士としてクリニックを開いている。ヒロイン佐野さくらの吃音に対して、言語療法を行う。
登場する「言語聴覚士」の宍戸夏希は「音楽療法士」でもあります。言語療法と音楽療法は関わりがあり、実際の現場でも音楽を取り入れている療法士は多いです。主人公佐野さくらを演じた、藤原さくらさんの演技が自然でいいですね。シンガーなので当然歌もうまいです。吃音の方が、歌はスムーズに歌えるとうのは実際にあることなので、参考になるかと思います。
言語聴覚士が登場する映画
英国王のスピーチ
吃音(きつおん)に悩む英国王ジョージ6世が周囲の力を借りながら克服し、国民に愛される王になるまでを描く実話に基づく感動作。幼いころから、ずっと吃音(きつおん)に悩んできたジョージ6世。厳格な父からさまざまな式典でスピーチを命じられるがうまくいかず、スピーチ矯正の専門家ライオネルの指導を受けることに。
登場する言語聴覚士
ライオネル・ローグ (ジェフリー・ラッシュ)
お話が実話に基づいてるので、この方も実在します。第一次世界大戦後、戦争神経症を患い吃音などの症状があった帰還兵に対して言語療法を行なっていたそうです。当時は胡散臭いイメージのあった言語療法を、世に広げるきっかけとなった立役者。演劇俳優でもありました。
言語聴覚士に興味があるならマストでみておくべき作品です。吃音の演技が素晴らしい。ブロックの感じとか、しっかりと研究して役に挑んでいますね。言語聴覚士なんて呼び方はまだない時代ですが、現代にも通用するエッセンスが詰まっていると思います。国王相手に物怖じせず対等な対応をする「変人ライオネル」の魅力は凄まじいです。
潜水服は蝶の夢を見る
ファッション誌「ELLE(エル)」の編集長ボビー。華やかな人生を送っていたが、脳梗塞で閉じ込め症候群に。原作は、左目のまぶた以外動かないボビー自身が20万回のまばたきでつづった自伝小説。シリアスな展開の中に温かいユーモアが味わえる一方、独特の映像美も魅力。意識ははっきりしているにもかかわらず言葉を発することができない彼に、言語療法士のアンリエットはまばたきでのコミュニケーションを教える。
登場する言語聴覚士
アンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)
左のまぶた以外動かないボビーと、「アルファベットの文字盤」と「瞬き」でコミュニケーションを実践した。彼はこの方法で意思表示ができるようになる。
こんなにも「代替コミュニケーション」にスポットが当たる映画は他にないのでは。これもやはり実話がベースですが、その映像美も非常に評価が高いです。また、この作品の原作は実際にまばたきで書かれています。そのときのやりとりの様子なども描かれているので、「大変さ」を想像するためにも見て良いかもしれません。意思表示ができない、とうことの過酷さも学べると思います。
博士と彼女のセオリー
2018年に亡くなった理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士の自伝的映画。1960年代、ケンブリッジ大学で物理学を学んでいたスティーヴン・ホーキングは、同じ大学で文学を学んでいるジェーン・ワイルドと恋に落ちる。しかし、スティーヴンには体が徐々に動かなくなるという謎の症状が現れはじめる。ついには倒れてしまい、医者からはALSという難病と余命2年の宣告。周囲の反対を押し切り、二人は結婚する。
登場する看護師(言語療法担当)
エレイン・メイソン(左:マキシン・ピーク)
博士担当の看護師。気管切開により発声ができなくなったホーキンス博士に、文字盤でのコミュニケーションなどの補助を行う。博士の意思をスムーズに伝達することに長けている。
ALSでありながら、ブラックホールの特異点定理を発表し、世界的に名を知られた天才物理学ホーキング博士の自伝的映画です。博士はのちに発声機能を失い、コミュニケーション困難になりますが、そこに言語聴覚士的な役割で看護師のエレインが登場します。それ以降博士は文字盤と視線を使ったコミュニケーションや合成音声を使用するようになるのです。スムーズなやりとりが見どころです。
言語聴覚士が関わっている映画
ここからは、言語聴覚士が関わっている映画を紹介します。
志乃ちゃんは自分の名前が言えない
言語聴覚士が「監修」に参加
吃音を抱える志乃ちゃんが「自分」を伝えられるまで
高校1年生の大島志乃は上手く言葉を話せない。自己紹介で失敗し、からかわれたのをきっかけに、周囲と馴染めずにいた。そんな時、ひょんなことから校舎裏で同級生の加代と出会う。人と距離を置き卑屈になりがちな志乃だったが、加代から「一緒に音楽をやらないか」と誘われたのをきっかけに、少しずつ変わっていく。ふたりで過ごす夏休みが平穏に過ぎていくと思っていた志乃だったが、自分をからかった同級生の男子・菊地が強引に参加することになり…
「吃音」を抱える志乃を演じた南沙良さんの演技に注目です。言葉がでない様子もそうですが、コンプレックスを吐き出すような体当たりな演技も素晴らしいです。舞台は90年代でしょうか。いまほど吃音という言葉も浸透しておらず、クラスの中では単に「変わり者」といった扱いをされてしまいます。また、音楽映画の側面もあり、邦楽・洋楽ともにロック曲が劇中に登場します。女子高生が歌う「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」が聞けるのは個人的にポイント高いです。
「吃音」はSTの専門領域。言語聴覚士:矢田康人先生が監修に参加しています。
映画好きとして、同じSTが映画監修に携わっているのは感慨深いです!
言語聴覚士に興味がある人は、気軽に作品を観てみよう
以上、「言語聴覚士が登場する映画・ドラマ」の紹介でした。
ちなみに、臨床にも役立つおすすめ映画の記事も書いています。
医療・介護分野で働く人にオススメ映画はコチラ
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