訪問ST(言語聴覚士)のツバメです
在宅医療の現場で、飲み込みやことばに不安がある方と関わっています。
今回紹介するのは、「ウェルネスダイニング」というメーカーの「ちょっとやわらかめ宅配食」です。
宅配弁当は、電子レンジで簡単に調理できるため「介護負担の軽減」につながります。
専門家目線で、柔らかさや味について実食レポートしていきますので、参考にしてください。
ちょっとやわらかめ宅配食(公式サイト)
ちょっとやわらかめ宅配食ウェルネスダイニング「ちょっとやわらかめ宅配食」の特徴
ウェルネスダイニングの「やわらか宅配食」は柔らかめに調理された介護食。やわらかさは3段階あります。
「ちょっとやわらかめ宅配食」は、少し柔らかめな程度で、通常食に近いタイプです。
「ちょっとやわらかめ宅配食」の特徴
※クリックでジャンプします
僕は言語聴覚士という仕事柄、いろんな嚥下食(介護食)を食べてきました。
実際に食べてみた「ウェルネスダイニング」のメニューは味も見た目もレベルが高く、普通に「おいしい」と感じるものが多かったです。価格とのバランスもよく、イチオシのメーカーです。
硬さは「通常食より少し柔らかい」レベル
「ちょっとやわらかめ宅配食」の硬さは「通常食より少し柔らかい」程度のレベル。
なので、おすすめ出来るのは「噛む力が落ちてきた」というような人です。
味付けはしっかりめ
この後の実食レポでも詳しく解説しますが、ウェルネスダイニングの「ちょっとやわらかめ宅配食」は、しっかりめの味付けに感じました。
高齢者は、味覚を感じずらいという特徴もあるので、味付けがしっかり目なのは良いことに思います。
カロリー・栄養成分について
「ちょっとやわらかめ宅配食」の栄養成分について解説します。
まず、一般的な高齢者に必要な1日のエネルギー量は「1500kcal程度」がひとつの目安です。さらに、筋肉量維持などに重要なたんぱく質は「1日50g程度」とされています。
計算上は「ウェルネスダイニング」のおかずと、ご飯の3食で「1日に必要な栄養量」をほぼ賄えるようになっています。
ちょっとやわらか宅配食+ご飯3食での栄養成分
・約1650Kcal
・たんぱく質:53g程度
カロリー平均 | 300kcal程度 |
たんぱく平均 | 14g程度 |
3食だと…
・900kcal:たんぱく質42g 程度
ご飯軽く一杯(150g)は
250kcal:たんぱく質3.8g程度
3食で=750kcal :たんぱく質11.4g 程度
※体格や吸収率によって差はあります。
参考:日本生活習慣病予防協会
国内製造&食材もほぼ国産
食材への配慮で高印象なポイント
- 日本国内工場で製造
- 食材はほとんど国産
- 食べられない食材は取り除き対応できる
「ウェルネスダイニング」は、基本的に国産の食材を、国内工場で加工しています。時期によっては、一部海外産を使用しているメニューもあるようですが、安心への配慮が伺えます。
また、食材について「気になること」は個別に問い合わせ対応もしてくれます。
苦手な食材の取り除き対応も可能!
国産へのこだわりがあるウェルネスダイニングですが、なんと「苦手な食材の取り除き対応」も可能です。ここまで気が利いたサービスはなかなか無いと思います。
これは、メーカーのホームページでも解説されています。
※主菜(肉や魚)からのみ取り除き対応可能
ユーザーへの細かい気配りを感じるので、僕はウェルネスダイニングを高評価しています。
冷凍食品なので3カ月以上の保存が可能
「ちょっとやわらかめ宅配食」は冷凍食品です。そのため、3ヶ月以上保存可能。
調理法もレンジでチンするだけです。
今回の調理も、電子レンジ600Wの4分で行いました。
パッケージのサイズは要確認!
「ちょっとやわらかめ宅配食」は冷凍食品。冷凍庫に収納スペースがあるのかも、購入前の大事なチェックポイントです。
パッケージに入った状態でサイズは「たて15×よこ20×高さ3.5」センチ程度です。
「冷凍庫のスペース確保」をお忘れなく!
「ちょっとやわらかめ宅配食」の実食レビュー
「ちょっとやわらかめ宅配食」は実食しているので、ここから細かくレポートしていきますね!
実食レビューしていきます。
メニューは「いわしの味噌煮」。その他副食がついています。色どりもよいですね。
レンジでチンしてお皿に盛り付けただけですが、なかなか美味しそうな見た目です。
メインであるいわしから!
えいっとスプーンで切れる感じ。「やわらかめ」ではありますが、口の中では普通にバラけます。飲み込みに不安がある方は、よく噛む必要があります。この商品は、あくまで「噛む力が少し落ちてきた」ような方向けですね。
食材としての違和感も少なく、普通に美味しいと感じられます。
続いて「厚揚げと蓮根のガーリック炒め」
やっぱり「ちょっとやわらかい」くらいのレベルですね。
口の中では普通にバラけます。
しかしこれも、美味しい。
「しゅうまい」これも美味しい。
口に入れると少し皮が張り付く感じがあります。やはり、あくまで「ちょっとやわらかい」レベル。
ブロッコリーはそもそもが硬く・バラけやすい食材。
やわらかめに調理でも、多少は口の中でバラけますね。飲み込みの力が低下している人は、少し注意が必要かもしれません。
繊維質もあるので、スプーンで楽に切れる感じではありませんでした。
実食してみた結果、全品きっちりと「ちょっとやわらかめ」に調理してある印象です!
ウェルネスダイニングは宅配介護食として質が高い
以上、やわらかダイニング「ちょっとやわらかめ宅配食」の実食・詳細レポートでした。
結論として、以下のような方や、ご家族には「ちょっとやわらかめ宅配食」がオススメできます。
「ちょっとやわらかめ宅配食」の利用がオススメな人
- 噛む力が落ちてきた
- 食事の準備を手軽にしたい
- 栄養バランスも加味したい
仕事柄、いろんな嚥下食を食べていますが、「ちょっとやわらかめ宅配食」はかなり美味しい部類でした。
これは、やわらかさの設定が適切なのも理由です。「ちょっとやわらかめ宅配食」は、食材を極端にやわらかくする調理はされていません。ブロッコリーなど、バラけやすい食材なども入っています。
レベルとしては、あくまで「噛む力が落ちてきた」程度の方向けです。ですが「一口サイズにカットしてある」などの、細かい工夫があるため食べやすさが高いです。
レベルに合わせた工夫をしてあるのが好印象です。
飲み込みに不安がある方は、もう一段階柔らかい「かなりやわらか宅配食」を検討しましょう。
「介護食の準備」は特に時間のかかるものです。普段の介護を「時短」して、介護者がリフレッシュすることも大切!
注文はこちらから(公式サイト)
ちょっとやわらかめ宅配食無理の無い、「よりよいシニアライフ」を実現をしていきましょう。