訪問STのツバメです。
STのみなさん、仕事忙しくないですか。大丈夫ですか。
業務に追われていると、ネガティブな気持ちが続く時期もありますよね。
そんなときには、今まで感じた「仕事のやりがい」を思い出してみるのがオススメです。
僕も最近「やりがい」を感じた瞬間を振り返ってみたんです。
そうすると、少し心がスッキリしたんです!
なので、この記事では「STの仕事にやりがいを感じたとき」のエピソードを紹介します。
Twitterで貰ったコメントと、僕のエピソードを紹介しますね。
\ Twitterのフォローもよろしくお願いします/
こんなときにやりがいを感じる人が多い!
- 具体的な目標が達成できた
- 数値として結果が出た
- 他職種などとの連携がうまくいった
- なにより「ありがとう」をもらえたとき!
ツイッターに寄せられた、STさんのやりがいを紹介
Twitterで「やりがいを感じた瞬間を教えてください」とツイートしてみました。
コメントで頂いた「STのみなさんのやりがい」を、ジャンル分け・抜粋して紹介していきますね。
言語リハについて、やりがいを感じる瞬間
発語がほぼジャーゴンだった失語症の方から、挨拶言葉など有意味語が出るようになったとき。
PDの方の音声が改善したとき。
失語症の方が、上手く言えない言葉を一生懸命伝えようとしてくれて、こちらも一生懸命聞き出そう引き出そうとして…最後にやっと伝わったとき。お互い「やったー!」ってなります。
失語がある方が、病院や役所などに自分で問い合わせできるようになったとき。
嚥下リハについて、やりがいを感じる瞬間
入居前は食欲不振で食事が進まなかった人が、自力摂取する場面が増えたこと。
肺炎リスクを切り抜けた時! 常食まで戻せたとき。
カニューレ抜去し、発声コミュニケーション可能・3食経口摂取で退院できたとき。
リハ介入、評価していくうちに水分のとろみが外せたとき。
施設の誤嚥性肺炎発症者が減少した事。
評価して、食事形態調整して、ポジショニングを依頼して。ミールラウンドして。
退所理由のデータを振り返ったら、介入してきた甲斐があったかもなと思い。嬉しかったです…。
お看取りの方の「最後の一口」を差し上げらたときには、「STならではだなぁ」と感慨深かったです。
他職種連携で、やりがいを感じる瞬間
評価を共有した介護士さんが嚥下・口腔に興味を持って利用者さんに関わってくれたとき。
「〇〇さん、ムセ減りましたね~」
「最近よく言葉が出るようになってきたんです!」
など家族さんや他職種から言ってもらったときにやりがいを感じます。
自分の見てない所で日常に汎化されたことを報告されたときが嬉しいですね。
「本人さんの頑張りです!」と言いながら、心の中でガッツポーズしてます。
歯科など他職種につなげることができて、口腔や栄養・身体面に良い影響がみられたとき。在宅って繋げることが難しいです。
患者さん・利用者さんとのやりとりでのやりがい
拒否のあった患者さんが、心を開いて話してくれるようになったとき。
なかなか心を開いてくれないとか、拒否だった方と、徐々にラポートがとれて「こちらの言うことに耳を傾けて貰えるようになった」ときは、じわじわとうれしいです。
生活期では長い関わりの方が多いので、人間関係を築いていけるのが良さでもあります。
「ありがとう」と患者さんに言われたとき。
患者さんの笑顔を引き出せたとき。
急性期なので、ほとんどの患者さんが意識レベル低い時から関わりますので。
やっぱりなにより、「ありがとう」と言ってもらえたときは嬉しいですよね…
STツバメが言語聴覚士の仕事に、やりがいを感じたエピソード
僕も「あれはST冥利につきたな!」というエピソードを色々と思い出しましたので、書かせて下さい!
失語の方が回復して「孫との電話」が日課に。夫婦仲も改善
中等度~重度のブローカ失語
- ご主人と二人ぐらし
- 孫は4人、市内と遠方に在住
リハの内容とかは省きます。
このお宅は、ご主人の「失語への理解」が低かったこともあって、介入当初は夫婦仲が悪くなっちゃってました。若干DVぽくなるときとかもあって。
最終的に「挨拶がなんとか出る」レベルから「お孫さんとの電話が日課」になるまで改善しました。
具体的な目標が達成できたのも嬉しかったですが、なにより「夫婦仲もよくなった」のが嬉しかったです。
「最近、家内と話すのが楽しいです。ありがとう」と言われたときは、STになってよかったと思いました。
「この人のリハ、面白い」と言ってくれた
担当を引き継ぐときのエピソード。
ふいに同僚STが「ツバメさんはどんなSTですか」と聞いたんですよね。その時点で重度~中等度の失語がある方だったんですけど、ゆっくり考えながら「この人、リハ、面白い」と笑顔で言ってくれました。
メンタル的に落ちやすい方だったので、楽しい雰囲気を心がけてたんですよ。
なので、「そう思ってくれてたのか…!」と感動。嬉しかったです。
君にリハビリされたのは、運が悪かったよ(皮肉屋から)
病院勤務のころ。すっごい皮肉屋の患者さん。「こんな事やっても、意味がない」などとリハ拒否が多いタイプでした。
ところが、僕のリハはお気に入りだったみたいで、楽しみに待っていてくれてたんですね。相性がよかったのか、なんなのか。ただ、「相手の言い分」はしっかり聞くようには心がけてました。
その人の退院が翌週に迫ったとき、たまたまラウンジで夕焼けを眺めているところに遭遇したんです。
「どーしたんですかー」と声をかけると、「今年を振り返ってた。病気になったし、ついてなかったなぁ。」と。
そして「でも、一番ついてなかったのは、君にリハビリされたことかな。」と言うんです。皮肉めいた顔で。
これ、当事者に同志にしか分からないかもしれないですけど、完全に「照れ隠し」。その人なりの感謝の言葉なんです。
普通に「ありがとう」って言われる以上にジンときました。
言語聴覚士のやりがいはたくさんある。振り返ると前向きにもなれる!
Twitterのコメントや、僕のエピソードを紹介させて貰いました。
やっぱり、具体的な結果が出たり、良い関係が作れたときには、とてもやりがいを感じる仕事です。
実際に働いていると、うまくいかなくてネガティブな気持ちになることも多いですけどね。
でも、我慢して働いて「体調不良」になるのだけは避けて下さいね。
僕は、仕事によるメンタルこじらせ経験者ですが、だからこそ言えます。
「自分を犠牲にしてまで働く」のは良く無いです。
僕が経験した体調不良などは、別記事で赤裸々に書いてますので参考にして下さい。
病院勤務時代に経験した体調不良などは、こちらの記事で解説しています。