理学療法士のみなさん、日々の勉強についての悩みがありませんか?
上司からもっと勉強しろと言われる
休みを削ってまで勉強したくないなぁ
医療職になるからには「働き出してからの勉強は必要」という覚悟はあったはず。だけど、想像以上の勉強量に疲れている…という人も多いでしょう。
一般企業で働いたことがある僕からすると、リハ職の業務外での勉強量はすさまじいです。普通の会社員なんて、週に1時間も勉強なんてしませんからね。むしろリハ職は勉強しすぎとさえ思います。
PTになったからには、日々の勉強は欠かせません。だけど、勉強に追われてプライベートを失うのは悲しすぎますよね。
そこで、効率良い勉強をするためにオススメなのがオンラインセミナーです。
- コスパが良い
- 空き時間で勉強できる
- 交通費・時間が節約できる
オンラインだと時間や場所の制約が減るので、効率よくインプットが可能です。特にコロナ以降はオンラインでセミナーを受けることが、ずいぶん当たり前になりましたよね。
なのでこの記事ではPTのみなさんが効率良く勉強するための、オンラインセミナーをいくつか紹介します。
※リハノメを実際に使ってみた評判はこちらの記事を参考にしてください。
PT向けの有料&定額オンラインセミナー3つ
PT向けのオンラインセミナーを3つ紹介します。
実際に利用したり調べたりしてみた結果、以下の点が選び方のポイントだと思います。
定額オンラインセミナー選びのポイント
サービス名 | こんな人におすすめ | 特徴 |
---|---|---|
リハノメ
| 幅広い分野の学習を「習慣化」したい | 圧倒的な動画数が見放題 コスパが高い |
エブリ塾(リサアカ) | 研究活動にも興味がある | 研究コミュニティにも参加できる |
リハデミー | 論文紹介などテキストベースの情報も欲しい | 論文紹介や有料コラムがある |
続いて、各サービスの特徴を確認していきます。
【おすすめ】リハノメ:月額定額
利用料金 | 約2,000〜3,000円/月(月額定額制) |
動画数 | 毎月12テーマ以上。約800本(2022:8月現在) |
無料動画 | 一部アリ(You Tubeチャンネルもあり) |
その他 | 長期プランほど月額がお得、スマホアプリあり |
講義形式のオンラインセミナーなら、リハノメのコスパが圧倒的に高いです。月額2,000〜3,000円で全動画が見放題。月に12本も動画が更新されるので、正直かなりお腹いっぱいな量。
動画数や講師陣の質も高いですし、臨床に活かすための講義が多いです。
そして動画はいつでも「見放題」なので、学習を習慣化したい人には特にオススメです。
→公式サイトはこちら「リハノメ
リハノメを実際に使ってみた感想は、こちらの記事が参考になります!
エブリハ・エブリ塾:月額定額
利用料金 | プレミアム会員980円/月、リサアカ会員1,980円/月(月額定額制) |
動画数 | 月2回以上 |
無料動画 | LINEの会員登録で無料会員向けセミナーが月1あり |
その他 | 研究活動向けのコミュニティ「リサアカ」も運営してる |
「エブリハ/エブリ塾」は、無料講義を体験して「気に入ったらプレミアム会員になってね」というスタイル。
「Peatix(ピーティックス)」というプラットフォームでオンラインセミナーを開催しています。
Twitterをフォローしてしておくと、情報がつかみやすいと思います。
- 会員限定講義のライブ視聴(月1回以上)
- 講義のアーカイブ視聴
- 配布資料の事前送付
また、エブリハは研究活動についての情報交換や講義を行う「リサアカ」というコミュニティも運営しています。研究活動をしている人や、研究に興味がある方は検討しましょう。
リハデミー(リハテックリンクス運営):月額定額
利用料金 | 有料会員:3,278円(税込)/月、無料会員もあり |
動画数 | 有料会員用、一部無料、無料 |
コラム | 有料会員向けのコラム、論文紹介あり |
その他 | 14日間の無料お試しアリ、純粋なST向けコンテンツは今の所なし |
「リハデミー」はリハテックリンクスが運営するセミナーです。運営母体が開催する買い切り型のセミナーもあるので後述します。
「リハデミー」自体は月額定額制です。動画だけでなく、会員限定コラムが多いので、論文やテキストが好きな方には特におすすめです。
ただし、無料会員と有料会員の違いなど、若干分かりづらいので下記の表にまとめてみました。
リハデミー:有料会員と無料会員の違い
コンテンツ | 無料会員 | 有料会員(3,278円/月) |
---|---|---|
無料動画 (無料15本、一部無料約180本) | ○ | ○ |
有料会員動画 (24本) | × | ○ |
有料コラム | × | ○ |
論文紹介記事 (200本以上?) | × | ○ |
ブログ | ○ | ○ |
無料会員のコンテンツはかなり制限がある感じ。一部の動画と、ブログを観れるくらいです。
リハテックリンクス:買い切り型
利用料金 | セミナーごとに変動。全6回:5,500円〜などの複数回講義 |
動画数 | 月1〜5本程度 |
無料動画 | LINE会員登録、アンケート回答で無料視聴できるセミナーもあり |
その他 | 復習動画を見るにはリハデミー会員登録が必要、ST向けのコンテンツは今のところナシ |
「リハテックリンクス」のセミナーは1回ごとの「買い切り型」で、全5回くらいのもの多いです。予算1万〜1万5千円程度の場合も。
ZOOMでのリアルタイムセミナーですが、アーカイブ受講も可能です。(リハデミー無料会員登録が必要)
LINE登録で無料動画が1つ観れます
- 竹林崇先生のセミナー
作業療法におけるシチュエーション別目標設定の実際 - 森岡周先生のセミナー
リハビリテーション医療が進むべき道〜身体性・自由意志・行動変容〜 - 石井慎一郎先生のセミナー
動作メカニズムの再獲得と統合〜動作のメカニズムと動作練習の基本的概念〜
リハテックリンックスは、LINE登録で動画が1本無料視聴できます!
ただ、どの講師も「リハノメで同じテーマの講義をしてる」んですよね。僕は登録したあとで気付きました。
動画形式の講義なら「とりあえずリハノメに登録」するのが手っ取り早いです。
PT向けのセミナー情報が更新されているサイト
次に、リハ職向けのセミナー情報が更新されているサイトを紹介します。
PT-OT-ST.NET
利用料金 | セミナーによる(やや高額なもの多し) |
無料動画 | セミナーによる |
その他 | オフラインセミナーの情報もある |
PT-OT-ST.NETの「学会・研修会」というカテゴリにはセミナー情報が更新されています。
これは同サイトが主催しているセミナーではなく、各所のセミナー情報まとめのようなもの。
一回の受講が5,000円位から一万円超えのものものも多いですね。その代わり、オンラインでも「少人数制で実技を交えます」みたいな講座がある感じです。オフラインのセミナー情報も更新されています。
早期に効率の良い勉強法を見つけるのは大事
効率よく勉強する方法として、オンラインセミナーをいくつか紹介させてもらいました。オンラインセミナーは、対面の講義と比べて時間的・金銭的なコスパがいいと思います。
そもそも、PTの勉強会・セミナーって、正直値段が高いですよね。一回の受講に1万円以上必要なものもあります。
しかも、リハ職の勉強は自身の給料に反映されません。
リハビリ職の自己研鑽は「患者さんのため」という、献身性の元になりたっているんですね。こんな仕組みだと「勉強したくないなぁ」と思う療法士が増えてもおかしくないです。
オンラインセミナーなど、効率の良い勉強スタイルを早く見つけることは大事です。
一般企業では昇進や昇給目当ての勉強が多い
ここで「一般企業」と「理学療法士」での、勉強目的の違いについても解説しておきます。
もっとも大きな違いは、一般企業に勤めている人は「給料を上げるための勉強」をしているケースが多いということ。
勉強した結果は、給料に反映されることが多いんです。
例えば、僕の友人は不動産で働いていて「宅地建物取引士(宅地)」の資格勉強を頑張っていました。目的を聞くと「資格取れば給料が上がるから」とのこと。他に理由はないです。
業種 | 勉強内容 | 勉強の目的 |
---|---|---|
不動産業 | 宅地建物取引士(資格) | 資格手当がついて給料アップする |
営業職 | コミュニケション術 | 営業成績アップすれば給料も上がる |
リハ職の勉強は、下手するとただの「自己満足」で終わることも…
勉強会にあんまり行かないPTもいて良いと思う
今回は「理学療法士と勉強」についての記事でした。
個人的には、医療職になったからには「勉強」は必須だと思います。なぜなら、担当する患者さんを改善へと導くためには膨大な知識と経験が必要だからです。
そして「勉強している人が偉い」という業界なので、勉強してない人は職場での「信頼」を失いやすいです。
しかし、人生の大半を勉強に捧げるのも良いこととは言えません。どうせ勉強するなら、効率良くいきたいところです。
今回紹介したオンラインセミナーなどはぜひチェックしてみて下さい。
サービス名 | こんな人におすすめ | 特徴 |
---|---|---|
リハノメ
| 幅広い分野の学習を「習慣化」したい | 圧倒的な動画数が見放題 コスパが高い |
エブリ塾(リサアカ) | 研究活動にも興味がある | 研究コミュニティにも参加できる |
リハデミー | 論文紹介などテキストベースの情報も欲しい | 論文紹介や有料コラムがある |
正直僕は「勉強が正義」としすぎているリハ業界には疑問も感じるタイプです。「患者さんのために」という善意を、利用しすぎていますし、現場の人間の負担になっているとも思います。
休み返上の勉強会が当たり前なことや、取得しても給与アップの保証がない認定理学療法士などはその象徴に思えます。本当は仕事に必要な勉強に対しても、それ相応の対価をもらいたいところですよね。
もはや「スゴ腕」の理学療法士になるメリットは少なくなっています。これからは、副業や開業を見据えてマルチに動ける人の方が成功する確率は高いでしょう。実際、僕の周りにも開業しているPTはどんどん増えています。
リハノミライでは、これからのリハ職働き方について発信しています。他の記事も参考になると嬉しいです。
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