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【めざせ勝ち組】これからの理学療法士は臨床だけじゃダメ。発信と経営の力が必要不可欠

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理学療法士のみなさんで、ご自身のキャリア形成が心配な方は多いはずです。

ネット上でも、PTの将来性に関してマイナスな話題もかなり多いですよね。

PTの将来性に対するネガティブな意見

  • PTはすでに共有過多
  • PTは給料が上がらない
  • 昇進のポストがない
  • 学費は高いのに給料安い
  • 昔は給料高かったのに…

はるか昔は、年収1,000万も狙える職業だったのに…!

確かに、理学療法士という職業の「旨み」は年々と減っているように思えます。

では、PTという職業を選んだ時点で「負け組」なのか?

実は僕は、そうは思いません。

PTとして「勝ち組」になることは十分可能です。

仮に「勝ち組」の定義を「金銭的に余裕のある生活」としましょう。でもそうすると、雇われPTとして「勝ち組」になるのは難しいです。給料上がりませんからね。

でもこれって「PTの給料が上がらない」というよりは「日本人の大半は給料が上がらない」という認識の方が正しいです。少子高齢化ですから、若い国にあるような勢いはないんです。すでに日本の経済成長は止まっています。

じゃあ、どうすればいいのか?

それは「強い個人になる」しかないです!

そして、強い個人になるためには「発信力」「経営力」が必要不可欠。

そこでこの記事では「発信力」「経営力」をバリバリ発揮しているPTさんの実例や、そもそもの「理学療法というビジネスモデルの欠点」などについて解説します。

これからの「勝ち組」理学療法士になるための、参考にして下さい。

目次

これからの「勝ち組」理学療法士に必要なのは発信力と経営力

まずは言い切ります。というか、これは言い切れます!

これからの理学療法士が「金銭的な余裕」も持つためには、以下のどちらかが必要です。

これからの理学療法士に必要なスキル

発信力ネット・SNSで、自分の存在をアピールする能力
経営力賃金労働以外の手段でお金を稼ぐ能力

雇われでの昇給が期待できない以上、これからのPTには「発信力」と「経営力」が必要です。理由を解説していきます。

理学療法のビジネスモデル、最大の欠点について

これからの勝ち組PTには「発信力と経営力」が必要。その理由の裏付けには「理学療法」という「ビジネスモデルの欠点」が関係します。

理学療法のビジネスモデルとしての欠点

理学療法が「1対1のビジネス」だということ。

理学療法士って、基本的に1対1で行う商売ですよね。

PT一人が、対象者一人に対してリハビリをする。でもこれって、ビジネス的にはかなり非効率的です。1日に稼げる金額が決まってしまいますからね。

じゃあ効率のいいビジネスはどんな仕組みになってるかってーと、それはもう「1対N」の一点張りです。

効率のいいビジネスは「1対N」の仕組み

ビジネスモデル報酬の対象効率の良さ
1対1のビジネスひとりのお客さんから報酬を受け取る。PTの臨床
個別レッスン
低効率
1対Nのビジネス複数のお客さんから報酬を受け取る。YouTuber
セミナー講師
書籍出版
大手メーカー業
高効率

理学療法は1対1のビジネス。この仕組みは「お金を稼ぐ」という視点では最大のネックです。

なので、少しでも効率をアップしようと、リハ時間の「かぶせ」などの不正が横行します。

▼このようなニュースは氷山の一角だと思います。業界が変わって欲しいのであえて載せます。
参考:朝日新聞「群馬の公立病院、2千件超す診療報酬の不適切請求

儲けやすいビジネスは1対Nの仕組み

1対Nのビジネスとして、知り合いの「パン屋さん」の例を出します。

このパン屋は、かなりの人気店。パン屋には、同時に何人のお客さんが来ます。

パン屋は「1対N」のビジネスです。でも、伸びしろには限界があります。

店の大きさは決まってますし、営業時間にしかパンは買えません。

パン屋の転機はジャム販売という1対N戦略

上記のパン屋さんの転機は「ジャムのネット通販」でした。

日持ちして全国配送ができる、ジャムに力を入れることで「1対N」のビジネスを強化したんです。

ネットショップには、ジャムの評判を聞きつけた人からの注文がジャンジャン入りました。

その結果、家はもちろん豪邸ですし、ベンツやらBMWやらが何台もあります。

このパン屋さんは、贅沢をひけらかすような方ではないです。もはや、豪邸や高級車を「買わないといけない」レベルで稼げてしまっているのです。

これが「1対N」というビジネスモデル上手に活かせた例です。

理学療法士も臨床目線だけではなく、発信・経営のチカラが必要

1対1でなくて「1対N」ね!

某PT

PTはどうやって「1対N」のビジネスを作ればいいんだろう?

前述の通り、保険下の理学療法は1対1でしか動けません。

そこで、重要なカギとなるのが「発信力」と「経営力」。PTの強みを活かして「1対N」のビジネスを行うためには必要不可欠です。

【発信力】YouTubeで大成功したPTの実例

「発信」といえば、YouTubeです。

まずはドデカい成功例として、理学療法士YouTuberのオガトレさんを例に挙げます。

理学療法士YouTuber:オガトレさん

  • YouTubeでストレッチ動画を更新
  • チャンネル登録者100万人以上
  • 100万〜500万再生を超える動画多数
  • 1,700万回!を超える再生数の動画もあり
  • ストレッチ関連の書籍も出してる
  • オリジナルのストレッチ用品・コーヒーなども販売

理学療法士で登録者100万人超え。すごすぎます。

※ちなみに記事執筆時点で、椎名林檎さんのオフィシャルYouTubeCHの登録者数が95万人程度です。

オガトレさんのすごいところは、YouTubeからきっちと事業展開しているところ。

(株)OGATOREとして法人化もされてます。オンラインショップでストレッチにちなんだ商品なども販売してるので、正直どれくらいの収益を上げているか想像もつきません。

「発信力」を極めた理学療法士の極み。

ここまで大きな規模ではなくとも、オガトレさんと同じように「発信力」を鍛えることで「診療報酬」以外の収入を得ることが、今後の理学療法士に必要な能力と言えます。

【経営力】PTの独立開業例について解説

続いては、理学療法士の「経営」ついての例を紹介します。

独立・開業。副業でもオッケーですね。

経営者は「1対N」の方式でお金を稼ぐことができます。また、人を雇えればさらに稼ぐ効率が上がります。

理学療法士の独立・開業パターン

  1. 整体師を経営
  2. ストレッチ専門店を経営
  3. セミナー・研修を主催する
  4. デイサービス・訪問看護ステーションを経営
  5. インソールの会社を開業

それぞれを少しずつ解説します。

理学療法士の独立・開業については別記事でも詳しく解説していますので、そちらも参考にして下さい。

整体院を経営

整体院を開業するのに、資格は必要ありません。いわば、ど素人でも開業できてしまします。

PTは人体のプロ。一般人が整体院を経営するよりも、はるかに有利です。

ストレッチ専門店を経営

ストレッチ店を開業するのにも、資格は必要ありません

いつからか、街中で見かけることが増えた「ストレッチ専門店」。自称ストレッチ専門家でも参入できる業界です。

セミナー・研修を主催する

ある程度経験を積んで、ウデに自信がついてきたら、セミナーや研修を行う側に回るのも手です。

自分が経験したスキルを「上手に伝える」能力が必要です。

デイサービス・訪問看護ステーションを経営

デイサービスや、訪問看護ステーションなど、地域に根ざしたサービスは需要が高まっています。

看護師さん等とタッグを組んで、サービス立ち上げる方もいます。たとえ、「経営者=社長」にならないとしても、立ち上げメンバーとして管理職など待遇の良いポジションを狙えます。

インソール事業を経営

「靴の中敷き」ことインソール。姿勢調整のために「医師やスポーツトレーナーが監修しました」という商品もかなり増えています。理学療法士も参入しやすい業界です。

PTの独立・開業については別記事で実例を詳しく解説しています。

まずは転職してみて年収アップ&視野を広げるのもあり

ここまで、発信や独立・開業で「勝ち組」になる方法を解説しました。

しかし、どちらもハードルが高いのも事実。特に独立・開業はハードルが高いです。

まので、まずは転職することで年収アップを狙うというのもオススメです。

転職を経験すると、視野が広がります。視野が広がると、チャンスが広がります。

転職を経て、独立・開業した知人PTが、よく漏らす言葉があります。

某PT

転職して初めて、自分の「視野の狭さ」に気付いたよ…。

リハは専門職なので、正直言って視野が狭い人が多いです。僕は一般企業からリハ職になった組なので、特にそう感じます。

新卒からひとつの職場にいると、確実に視野は狭くなります。そして、どんどん「その場所」でしか働けない人材になります。

独立はハードルが高いけど、どうにか現状を変えたい。そんな人は、まず転職を検討しましょう。

転職の進め方に不安がある人は、リハ専門の転職エージェントに相談するのがおすすめです。無料で利用できます。

おすすめの転職エージェントは、運営歴が長くて信頼できる「PTOT人材バンク」です。

数年前までは、訪問看護ステーションに行けば勝ち組だった?

実は、2018年ごろまでは訪問看護ステーション勤務がちょっとしたバブルでした。

リハ職でも、年収500万程度の求人が多かったんです。まだ業界に人材が不足していた感じですね。

しかし、徐々に訪問看護ステーションの高年収は落ち着き始めています。(2022年現在)

まだあまり人のいない業界に、恐れず飛び込んでいける人の方がチャンスを掴む可能性は格段にアップしますね。

人が増えてきたこ頃には、もうそこにはチャンスがありません。

以下の記事で詳しく解説しています

週4勤務と副業で年収400万を目指すのも勝ち組では?

理学療法士など、専門職はパート勤務の割がいいことも強みです。

例えば訪看のパートだと、週4勤務で月20万の収入は現実的なライン。これだと面倒な雑務もありません。

週4のパートで年収240万。これだけで、最低限の生活費は賄える人もいるでしょう。

仮に、副業や投資で年に100〜200万の不労所得を得られたら、週4勤務で年収400万の人生が実現します。

ちなみに、私は訪看のパートSTです。身を持って経験しているので、ハッキリと言いますが、パート勤務は圧倒的に心身のストレスが少ないです。

某PT

専門職の強みを活かして、スローライフを作り上げるのも「勝ち組」ですね。

甘い情報には注意しよう。PTを騙そうとする人も多い

ここで、ちょっと注意喚起をさせて下さい。

なんとか「勝ち組」になりたいPTは多いです。

開業や独立をしたがっているPTも多いです。

そして、そんなPTをだまそうとする輩も多いです。なので、気をつけましょうという話です。

PTが騙されやすい罠

  • うさんくさいスキルアップセミナー
  • うさんくさい副業
  • マルチ商法

例えば、「マルチ商法(ネットワークビジネス)」の蔓延に関しては、理学療法士協会から注意勧告をしてるほどです。

協会から正式に、マルチ商法に関しての通告があるなんて異常です。

正直、PTはだまされやすい人が多い。僕はそう思います。

参考:日本理学療法士協会「ネットワークビジネス(マルチ商法)に関する注意喚起

PTは騙されやすい人種?

残念ながら、PTには「騙されやすい要素」が揃っています。

もちろん全員がそうとは言いません。

世間知らずなPTさん、ほんと多いです。気を悪くさせたら申し訳ないのですが、一般社会人を経験している僕からするとそう見えます。

もちろん「自分は違う」と思う方も多いでしょう。でも、側からはこう見えています。

PTが騙されやすい理由

  • 専門的がゆえ一般社会の常識に疎い
  • プライド高め
  • 家族の為にも稼ぎたいと考えている(特に男性)
  • 将来の収入に不安を抱えている(特に男性)
  • でも、ある程度収入はアリ

「騙す」側からしたら、PTは狙いやすいです。

自覚なし?マルチ商法に手を出した友人PT

ここで悲しき実例を紹介します。

実は僕は、仲の良かった友人PTからマルチ商法の勧誘をされたことがあります。

酵素ドリンクとかを勧められましたね。

「久しぶりに話したい」という連絡があってZOOM飲みをしたんですけど、確実にただの勧誘目的でした。

本人は「自分がマルチにハマっている」という自覚すらないように感じました。もしくは必死で隠してたんでしょうか。

僕は過去にも「怪しいビジネス」にハマった友人を見たことがあります。でも正直、「学がある」タイプでその類にハマったのはPTの友人だけです。

結論:勝ち組PTになるために、強い個人になろう

今回は、「勝ち組の理学療法士」になる方法を、実例とともに解説しました。

結局は、昇進や昇給の望みが低い以上、強い個人になるしかないです。

そして、その過程にある「甘い話」には注意して下さい。

強い個人になる方法

  • 発信力を持つ(SNSやYouTubeなど)
  • 経営力をつける(独立・副業など)
  • 転職して経験を積む(視野を広げる)

もしも、周囲よりも「収入を得たい」「自由になりたい」というような希望があるのであれば、今すぐ行動するべきです。

このブログではリハビリ職のキャリア形成について、周囲の実例などを参考に解説しています。その他の記事も参考にして下さい。

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