PTの業界はネガティブな話題が多すぎる!
将来性の不安を煽る人が多い…
PTで、TwitterなどのSNSをやっている方、上記のように思うことありませんか?
仕事に対する本音などは、どうしても「愚痴」などのネガティブな投稿に目が行きがちです。
とはいえ、PT業界のネガティブな本音はあまりに多いです。
- 給料が安い
- すでに人手が飽和している
- 給料が上がる気がしない
- 勉強量と給料が見合わない
- 有料の研修、協会費などの出費が痛い
しかし、まだまだPTにはポジティブな面だってあります。
そこで、今回はポジティブ・ネガティブの両面で「理学療法士の本音」ついて解説していきます。
ネガティブな情報が飛び交う昨今ですが、冷静にPTの仕事の良し悪しについて考えましょう。
理学療法士の仕事についての本音
ここから、PTさんの本音を見ていきましょう。
まずはポジティブな意見、次にネガティブな意見をまとめています。
理学療法士のポジティブな本音
まず、PTの仕事について「ポジティブな本音」を解説します。
やはり一番は、仕事への「やりがい」についての意見が多いです。
患者さん・利用者さんが回復していく過程をサポート出来るのは、なにものにも代えがたい経験ですね。
また、国家資格を保持していることを「安心感」としてポジティブに捉えている意見も目立ちます。
患者さんの回復にやりがいを感じる
患者さんが退院するときに「先生ありがとう」って感謝されると、本当にPTになってよかったと思います。
訪問リハですが「お弁当屋さんで好きなものを買って帰りたい」など、具体的な目標をクリア出来たときはすごく嬉しくなります。
患者さん、利用者さんとの話すのが楽しい
本当はいけないかもしれないけど、リハ中に患者さんと大笑いしてしまうこともあります。ユニークな患者さんも多いので面白いです。
リハ介入時に最初はぶっきらぼうだった方が、だんだん打ち解けて「おしゃべり」になることも。信頼関係がうまく気づけると、楽しく働けます。
食いっぱぐれないのは安心感がある
給料が安いと言われるけど、生活には困りません。資格があるので安心して働けます。
大きく稼いだりはできないかもしれないが、大きく下がることもないので安心感はあります。
パートでも稼ぎやすい
老健の常勤という勤務スタイルから「老健と訪看のパートを掛け持ち」するように変えました。
実質の年収はほとんど変わらないのですが、雑務から解放されました。
パート勤務の時給が良いのはPTのメリットだと思います。
訪看のパートは時給良くて、もはや他の仕事したくないです。
育児休暇がとりやすい
男性ですが、育休2ヶ月取得中です。
医療職で女性も多く活躍するPTは「育休取得」については寛容な業種。職場によっては1年半~の産休&育休だけでなく、その後の時短勤務&託児所なども充実していますよね。
理学療法士のネガティブな本音
理学療法士の仕事に関するネガティブな本音で、最もよく目にするのが「給料が安い・上がらない」といったもの。
また、リハはやりがいのある仕事な一方で「勉強が大変」「勉強会で休みが潰れる」など、自己研鑽の過酷さに対する意見も多いです。
給料が上がらない
仕事にやりがいはあるけど、いくら頑張っても給料は増えない。
主任や副主任やら、ほとんど手当も付かないポジションが増えまくってます。
Twitterで「PTの給料安い」って投稿ばっかり目に入ってくる。
PTの給料が上がらないという意見は、ちょっとネットを散歩すれば沢山みつかります。養成校の学費も高いので、奨学金の返済などある場合の手取りは思った以上に低いのが現実。
肉体・体力的にしんどい
PTの仕事は、どうしても腕力が必要な場面が出てきますよね。友人PTも30代で腰部椎間板ヘルニアになり、手術までしています。「いつまで現場にいれるんだろう?」という不安がありますよね。
腰が痛いのは、ほんと地獄です。
勉強会で休みが潰れる。しかも自費
始業前に勉強会、業務終了後に新人研修、休日の勉強会…。
全然休まらなない!
新人の頃は、土日の休み全てが勉強会だったことあります。
意識が高い人についていけない…
勉強会や研修で休みが潰れるだけならまだしも、費用も自分持ち。それがPT業界の常識です。
自己研鑽に対する意識は人それぞれ、なかには付いていくのに「しんどい」と感じるPTさんも沢山います。
しかもPTの勉強会費用は5,000円~1万円が大半と、かなり高額です。
休み・有給が取りづらい
PTって実は結構休みが少ないですよね。前述の通り、休日に勉強会があることも多々ありますから、実質の休みを計算したくないという人も多いでしょう。
職業柄、3連休以上をとるのもなかなかハードルが高いです。有給消化率もよろしくなく、調査によると、多くの人が有給の半分以上を消化できいません。
PTの6割は有給を半分も使えていない
- 「有給消化率21~40%」32%、
- 「有給消化率1~20%」31%
有給消化率が4割を切るPTが60%以上を締めています。
参考:北海道理学療法士協会「2018年職場環境調査報告書」
「就職しやすい」も過去の話?
就職先が決まらない。
転職先が見つからない。
PTの飽和に伴い、就職や転職のハードルはどんどん上がっています。具体的な例を挙げると、転職時に「書類審査で落ちる」人がかなり増えています。
すでに理学療法士は供給過多になりつつあります。2040年には需要の1.5倍の供給量になるとも言われています。
国家資格があるので、転職に有利という状況は変わりませんが、今はもう選り好みできる状況ではないですね。
参考:厚生労働省「医療従事者の需給に関する検討会 理学療法士・作業療法士分科会(第3回)」
ネガティブな意見に振り回されない為の行動を
今の若手は、特に将来の不安を感じやすい状況にあります。ここで問題なのは「PTはもうオワコン」などといった言葉で、過度に不安をあおる人もゴロゴロいること。
PTオワコン説に煽られて、怪しいマルチ商法やセミナー商法に誘導されるパターンが止まりません。
- 転職をする
- 別業種に転職する
- 副業をする
- 独立する(きちんとプランを立てて)
特に「転職」は最も堅実に現状を変えられる行動です。年収が上がる可能性もありますし、新しい職場で働くことで視野が広がります。
ちなみに、年収アップが目的なら、訪問看護ステーションへの転職がおすすめです。リハ職の待遇が高めの領域なので。
訪看の高待遇傾向はピーク時と比べるとやや落ち着いて来ましたが、まだまだ病院勤務より平均年収も高いです。
訪看は役職者じゃなくても、年収400万〜などの求人が多いです。
※訪看の高待遇についてはこちらの記事を参考にして下さい。
転職を検討するときは、まずリハ転職エージェントに相談しよう
また、これから転職を検討する際は、まずリハ専門の転職エージェントに相談するのがおすすめです。
最近はエージェント経由で情報収集する重要性が増しています。コロナの影響などもあって、転職市場が変動しやすいからです。
「今、市場に求人は多いのか?」などの情報は、まずエージェントから仕入れたほうがいいです。自分で調べてたらキリがないので。
他にも、エージェント利用には以下ののようなメリットがあります。
リハ転職エージェントに相談するのがオススメな理由
- 転職市場の動向を知れる
- 自分の市場価値を評価して貰える
- 転職活動の進め方を教えてもらえる
- 無料で相談できる
特に「初めて転職を検討する」「転職活動に不安がある」という人は、必ず登録をしておくべきですね。
サイト登録したからといって、必ずエージェントを通して転職をしないといけない訳ではありませんし、利用も無料です。情報不足で転職失敗…なんてパターンだけは避けましょう。
リハ専門の転職エージェントの選び方は、別記事で詳しく解説しています。
副業・開業も手堅く考えよう
これからのPTは、アグレッシブかつ手堅い行動を心がけるべきです。それは「副業」や「開業」をする場合も一緒。
個人的には「訪看のパート勤務をしながら」の副業・開業が最も手堅い方法だと思います。
こちらも別記事で詳しく解説しています。参考にして下さい。
ネット上の意見はネガティブなものが目立ちやすい
以上「理学療法士の本音」についてでした。
ネット上の意見などは、どうしてもネガティブなものに目が行きがち。そもそも、ネガティブな意見の方が拡散されやすいです。
楽に・誰でも稼げる方法なんて99%ありません。資金に余裕がある人の投資くらい。
国家資格を保持しているPTは、転職・副業・開業など、一般的なサラリーマンよりも断然行動しやすいのがメリット。
ネガティブな意見に振り回されず、手堅い行動を心がけましょう。
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