突然ですが、PT業界で一番の「闇」ってなんだと思いますか?
どんな業界にも業界の闇ってありますよね。
PT業界にも「セクハラ問題」だとか、「不正請求」など、聞いていて気持ち悪い部分ありますよね。挙げ出したらキリがないです。
だけど、僕がPT業界で一番気持ち悪いと思うのは「マルチ商法」に関する話題です。ぶっちぎりです。
残念ながら、僕の友人PTもマルチ商法に手を出してしまいました。
なので、今回は「PTとマルチ商法」について解説します。
「マルチに関わったPTなんて、周りにひとりもいません!」という人は、今すぐ記事を読むのを辞めて下さい。たぶん生きている世界線が違うと思います。
最近は「事業化集団」などと呼び方やシステムを変えた被害も多いようです
マルチ商法に手を出したPTの実例
ここからは「マルチ商法に手を出したPT」の実例を紹介します。
正直、仲のよい知人PTから、マルチの勧誘を受けたときはショックでした。
もしかしたら、みなさんの周りにも似たような人がいるかもしれません。
マルチに手を出した知人PTの例
久しぶりに話でもしようよ
あるとき、知人PTから久しぶりの連絡がありました。
しかも電話じゃなくて、やたらとZOOMのテレビ電話を勧めてきます。
実際に連絡をしてみると、近況報告もそこそこに「今、自分がどんな事業をやっているか」という話が延々と続きました。
会話でよく登場した単語
- 酵素
- サプリ
- ミネラルウォーター
- なんか超音波の機械?
…あんまり詳しく書くとアレなんですが、上記のような「怪しさ全開」の商材について話が続きます。
そして、その「事業」(マルチだろ)とやらでは「人とのつながり」が大事になるとのこと。
バーベキューや飲み会などの「親睦会」もあって、普通に楽しいよ。
一時間くらい電話して「君も入りなよ。普通に楽しいし、小遣いになるよ」と言われたので、即断ってサヨナラしました。
実際に、運営組織の名前も聞きました。「日本ベスト」です。調べてみると、やはりマルチ商法でした。
喫茶店で出くわしたPTの例
喫茶店でブログ作業をしていたとき、隣の席でPTさんがマルチ商法の勧誘を受けていたことがあります。
なんで分かったのかって…声が大きくて筒抜けなんですよ。
- 喫茶店
- 男性2人
- 勧誘してる方:50代?
- 勧誘されてる方:30代?(PT)
ビタミンの入ったミネラルウォーターを…
15万払えば…
紹介したら10%が永久に…
上記のような怪しさ満点の単語が聞こえてきており「ああ…これマルチの勧誘だな…」と思ってました。
しかも、無事に契約成立しそうな流れ。
すると途中で、勧誘されてる方の男性が「僕、理学療法士って資格も持ってるんです」と言いだしたんですよ。
前の仕事(PT)は、労働に見合ってないと思って…このビジネスに興味を持ちました!
コーヒー吹き出すかと思いました「ここにもいたか!」と。
しかもPTはやめてるのか。大丈夫か?
結局そのまま、ウォーターサーバーを売るための契約が成立してる感じでした。
Twitterでマルチ商法に精を出すPT
Twitter上でも「この人なんか怪しいな」っていうPTさん、多くないですか?
実際、僕の周りで怪しいプロフな人はPTさんが多いんです。すみません。
マルチやってるぽいな〜というだけでなく、「怪しい情報商材」や「変なサロン」みたいなのを押してくる人が多いです。どうにかしてお金稼ぎたい、みたいな。
倫理的に、アカウントは晒せませんが…Twitterやってる人なら共感してくれるはず。
Twitter上では「PTとマルチ商法」に関する話題が絶えない
Twitter上の投稿でも「知人PTがやってて…」みたいな話題はつきません。
PTはマルチ商法に手を出しやすい条件が揃っている
客観的にみると、PTは「マルチ商法に手を出しやすい条件」が揃っていると思います。
PTが騙されやすい理由
- 専門的がゆえ一般社会の常識に疎い
- プライド高め
- 家族の為にも稼ぎたいと考えている(特に男性)
- 将来の収入に不安を抱えている(特に男性)
- でも、ある程度収入はアリ
上記のような特徴があるので、「騙す側」からしたら狙いやすい人種です。
もちろん全員が「騙されやすい」とは言いません。
でも世間知らずなPTさん、ほんと多いです。気を悪くさせたら申し訳ないのですが、一般社会人を経験している僕からするとそう見えることが多いです。
理学療法士協会でマルチの注意喚起をされる異常さ
理学療法士協会のホームページでも、直々にマルチ商法(ネットワークビジネス)に対する注意喚起がされたことがあります。
このことからも、PTはマルチ商法に手を出しやすいと言えます。
「お前らマルチに手を出すなよ!」なんてお達しが、協会から出てるのは異常です。
ちなみに、「作業療法士・言語聴覚士」と「マルチ商法」の組み合わせになると、ネット検索でも一気に情報が出なくなります。OT・ST業界ではまだ明るみになっていないだけかもしれませんが、PTがマルチ商法に手を出しやすいのは、事実です。
参考:日本理学療法士協会「ネットワークビジネス(マルチ商法)に関する注意喚起」
マルチ商法はいつか破綻するからよくない
そもそも、マルチ商法(ネットワークビジネス)って、何がいけないんでしょうか?
実は「マルチ商法」は日本の法律上、違法ではありません。違法なのは「ねずみ講」です。
でも、マルチ商法は合法だといっても、ろくなものではないです。
ひとことで言うと「いつか破綻するビジネス」だからです。
マルチ商法は、自分に商品を紹介した人が、さらに誰かに商品を紹介して、そのマージンをもらい続けるシステムですよね。
最後の方の人は、新しく紹介できる人が少なくて大変です。
そして、人類で最後に勧誘された人はマージンを貰うことができません。確実に破綻するのです。
参考:日経ビジネス「マルチ商法とは? トラブルの種となる連鎖ビジネスについて考える」
マルチに手を出すPT、ほんと気持ち悪いから消滅してほしい
以上、「理学療法士とマルチ商法」について解説しました。
今回は、ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたね。
仲の良かったPTに勧誘されたとき、ほんとショックでした。
そもそも、理学療法士の未来に不安が多いからこんなことになる訳ですよね。本当は、PTが安心して働ける環境を国に整備して欲しいところです。
でも、残念ながら今の日本にはそんな体力はありません。「どうにかして、自分で稼いで下さい」という時代になりました。
これからのPT・リハ職は、まっとうな方法で副収入を得ることが大事です。
他にも、待遇のよい領域に転職するなど、どんどん行動する必要があります。
このブログでは、理学療法士の開業や副業・年収アップのための転職などについて、現実的なプランを解説しています。
参考にして下さい。
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