
訪問ST(言語聴覚士)のツバメです。
在宅の現場で、飲み込みや言葉のリハビリをしています。
この記事では宅配の「ムース食」についての解説をします。



自宅で介護食を作るのが大変で…
正直、ご家庭で介護食を作るのにはかなり労力ですよね。そんなとき、。冷凍介護食を上手に使うことで、かなり「介護負担の軽減」ができます。
今回紹介するのは「ウェルネスダイニング」というメーカーの「ムースやわらか宅配食
多数の実食をした僕が、宅配介護食のメーカーで推している会社です。
宅配介護食のメーカーは、他にも「ワタミ」など多数ありますが、特に「味・見た目・価格」のバランスが良いのが「ウェルネスダイニング」だと思います。
ムース食を実食しての比較表
メーカー | ![]() ![]() ウェルネスダイニング ![]() ![]() | ![]() ![]() ワタミの宅食ダイレクト(介護食) |
総合評価 | 味・見た目のクオリティよし | 一食あたりの価格がややお得 |
やわらかさ | スプーンでつぶせる | 舌でつぶせる |
味 | ムース食だが、素材の風味など生きている | 可もなく不可もなく |
価格 | 一食あたり約740円〜 | 一食あたり約670円〜 |
おすすめできる人 | 味・見た目を重視する人 | コスパを重視する人 |
ウェルネスダイニングの介護食「やわらか宅配食」シリーズは全部で3種類あります。「ムースやわらか宅配食」はその中で最も柔らかいタイプ。
今回はそんな「ムースやわらか宅配食」の実食レポートと特徴解説をしていきます。



在宅介護食の専門家目線で解説しますので、参考にして下さい。
「ムースやわらか宅配食」の実食レポ


実食するメニューは「タンドリーチキン」のセットです。左上はにんじんサラダ。右上がキャベツのクリーム煮とハンバーグムース、右下はかぼちゃ煮です。


チキンはスパイスが効いていて食欲をそそります。後からふんわりと鶏肉の風味がする感じ。スパイシーなのもあってか、肉の臭みのようなものも感じません。
スプーンで簡単に切ったり、潰せたりできます。舌で潰せるレベルという感じ。


左上のにんじんサラダは、なぜかほんのり冷たさを感じる程度の温度になっています。隣の玉ねぎゼリーもひんやり。最初「温め時間を間違えたかな?」と思ったんですが、他の食材はきちんと温かい。もしかするとこれは計算ずくな気が…だって冷たい方が美味しいですからね、サラダは。



計算ずくだとしたら、かなり凄い技術。


ハンバーグムースもおいしいです。ソースに含まれているのか玉ねぎの香りがしますね。キャベツのクリーム煮は甘みがある味付けで、優しいクリームの雰囲気です。


かぼちゃの煮付けはムース食向きのメニューですね。これは通常食がそのまま柔らかくなったイメージ。抵抗なく自然に食べられる感じでした。甘辛い味付けです。少しだけ粘り気はありますが、喉通りはよく感じました。
ウェルネスダイニングのムース食、ひととおり食べてみてかなり好印象です。
あと、冷めていても美味しいということに驚きました。ムース食は冷めてきたときに臭みが目立ったりもするんです。これは数年前のウェルネスダイニングにもあった傾向(過去にも実食済)なんですが、改良されているように感じました。



今回実食して、開発者のみなさんの熱意が伝わってきました。
タンドリーチキンセットの柔らかさを検証


続いて、実際にどの程度柔らかいのかを検証していきます。


カメルカという、簡易的な固さチェッカーでも食材の柔らかさをチェック。ペットボトルの重みを利用して測定できる製品です。


ムース食なので固さのばらつきも少なく、どれも「舌で潰せるレベル」程度に柔らかくなっていました。



これは、歯がなくて噛む力が弱くても食べやすい固さです。
やわらかさレベルが合う方は試す価値あり。
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ムースやわらか宅配食のその他特徴を解説


ここからは「ムースやわらか宅配食」のその他特徴を解説していきます。
「ムースやわらか宅配食」のその他特徴
※クリックでジャンプします
カロリー・栄養成分も十分


「ムースやわらか宅配食」の栄養成分について解説します。
一般的な高齢者に必要な1日のエネルギー量は「1500kcal程度」がひとつの目安です。さらに、筋肉量維持などに重要なたんぱく質は「50g程度」とされています。
栄養量をチェック
ムースやわらか宅配食+ご飯3食 | 高齢者に必要なエネルギー目安 | |
---|---|---|
カロリー | 約1,200Kcal | 1,500kcal |
たんぱく質 | 52.5g程度 | 50g |
上記の表のとおり「ムースやわらか宅配食」と「全粥」というメニューで、1日に必要な栄養の多くを賄える計算です。カロリーは約8割、たんぱく質は必要量を確保できます。
不足分のカロリーは、補助栄養ドリンクなどでもエネルギーを賄うこともできます。
補助栄養ドリンク
おかずとお粥、それぞれの栄養成分も下記にかいておきますね。
ムースやわらか宅配食1食 | 3食の場合 | |
---|---|---|
カロリー平均 | 300kcal程度 | 900kcal |
たんぱく質平均 | 16g程度 | 48g |
おかゆ(全粥150g)の栄養 | 3食の場合 | |
---|---|---|
カロリー | 100kcal | 300kcal |
たんぱく質 | 1.5g程度 | 4.5g程度 |
参考:日本生活習慣病予防協会
食材への配慮が好印象


「ウェルネスダイニング」は食材への配慮も感じて好印象なメーカーです。
食材への配慮で好印象なポイント
- 日本国内の工場で製造
- 食べられない食材は取り除き対応できる
まず、製品は全て国内の工場で生産しています。安心感がありますね。
さらになんと「苦手な食材の取り除き対応」もやっているんです。ここまで気が利いたサービスはなかなか無いと思います。
※主菜(肉や魚)からのみ食材取り除き可能です



その他「食材について気になること」は個別に問い合わせ対応してくれます。
ユーザーへの細かい気配りを感じるのも、僕がウェルネスダイニングを高評価している理由です。
冷凍食品なので長期保存できる


「かなりやわらか宅配食」は冷凍食品です。そのため、3ヶ月以上保存可能。
調理法もレンジでチンするだけなのでお手軽です。



今回の調理も、電子レンジ600Wの3分00秒で行いました。
パッケージサイズは要確認!


「ムースやわらか宅配食」は冷凍食品。なので冷凍庫の収納スペース確認も、購入前の大事なチェックポイントです。
パッケージに入った状態でサイズは「たて15センチ×よこ20センチ×高さ3.5センチ」程度です。



注文する前に「冷凍庫のスペース確保」をしておきましょう!
結論:ウェルネスダイニングのムース食はおすすめ


さて、今回はウェルネスダイニングの「ムースやわらか宅配食」について解説しました。
結論として「ムースやわらか宅配食」は専門家目線でもおすすめできる商品です。仕事柄、いろんな嚥下食を食べていますがウェルネスダイニングの介護食はとても品質が高かったです。



ムース食を頼みたい人は、ウェルネスダイニングの「ムースやわらか宅配食」を選んでおけば間違いないと思います。
注文は公式サイトから
ウェルネスダイニング

飲み込みに不安がある方は事前に「ムース食を食べられるか」を医師や言語聴覚士といった専門家に相談しましょう。