訪問ST(言語聴覚士)のツバメです。
在宅の現場で、飲み込みや言葉のリハビリをしています。
この記事では宅配の「ムース食」についての解説をします。
自宅で介護食を作るのが大変で…
正直、ご家庭で介護食を作るのにはかなり労力ですよね。そんなとき、。冷凍介護食を上手に使うことで、かなり「介護負担の軽減」ができます。
今回紹介するのは「ウェルネスダイニング」というメーカーの「ムースやわらか宅配食
多数の実食をした僕が、宅配介護食のメーカーで推している会社です。
宅配介護食のメーカーは、他にも「ワタミ」など多数ありますが、特に「味・見た目・価格」のバランスが良いのが「ウェルネスダイニング」だと思います。
ムース食を実食しての比較表
メーカー | ウェルネスダイニング | ワタミの宅食ダイレクト(介護食) |
総合評価 | 味・見た目のクオリティよし | 一食あたりの価格がややお得 |
やわらかさ | 舌でつぶせる | 舌でつぶせる |
味 | ムース食だが、素材の風味など生きている | 可もなく不可もなく |
価格 | 一食あたり760円〜 | 一食あたり670円〜 |
おすすめできる人 | 味・見た目を重視する人 | コスパを重視する人 |
ムース食の実食レポ | 実食レポを見る | 実食レポを見る |
今回はウェルネスダイニングの「ムースやわらか宅配食」の特徴解説と実食レポートしていきます。
在宅介護食の専門家目線で解説しますので、参考にして下さい。
「ムースやわらか宅配食」の特徴を解説
ウェルネスダイニングの介護食「やわらか宅配食」シリーズは全部で3種類あります。
今回解説している「ムースやわらか宅配食」は最も柔らかいタイプ。硬さの基準としては「舌でつぶせる程度」です。
僕は言語聴覚士という仕事柄、いろんな嚥下食(介護食)を食べてきました。「ムース食レベル」ともなると、製造者によって品質の差が出ます。正直なところ、味や見た目が良くないものも多いです。
そんななか「ウェルネスダイニング」のムース食は、結構素材の風味が残ってるように感じました。
「ムースやわらか宅配食」の特徴
※クリックでジャンプします
- きちんと「舌でつぶせるレベル」に柔らかさ
- ムース食だけど味がよい
- カロリー・栄養成分について
- 国内製造&食材もほぼ国産
- 苦手な食材の取り除き対応も可能!
- 冷凍食品なので3カ月以上保存可能
- 初回送料無料(定期便も概ね無料)
きちんと「舌でつぶせる」柔らかさ
ウェルネスダイニングの「ムースやわらか宅配食」は、かなり柔らかく作られています。
実食したものは、専門的な目線でみて「舌でつぶせる」レベルに柔らかいものばかりでした。
ムース食だけど味がよい
この後の実食レポでも詳しく解説しますが「ムースやわらか宅配食」は、ムース食としては味が良いと感じました。特に注目したいのは以下の2点。
- 味付けはしっかり目
- 素材の風味がする
高齢者は、味覚を感じずらいという特徴もあるので、味付けがしっかり目なのは良いことに思います。
カロリー・栄養成分について
続いて「ムースやわらか宅配食」の栄養成分について解説します。
まず、一般的な高齢者が1日に必要とする「エネルギー量」は、1,500kcal程度が目安とされています。また、筋肉量維持などに重要な「たんぱく質」は1日50g程度が目安。
ムースやわらか宅配食+ご飯3食での栄養成分
ムースやわらか宅配食+ご飯3食 | 高齢者に必要なエネルギー目安 | |
---|---|---|
カロリー | 約1,440Kcal | 1,500kcal |
たんぱく質 | 47g程度 | 50g程度 |
カロリー平均 | 230kcal程度 |
たんぱく平均 | 12g程度 |
3食だと
690kcal程度:たんぱく質36g程度
ご飯軽く一杯(150g)は
250kcal:たんぱく質3.8g程度
3食で=750kcal :たんぱく質11.4g 程度
※体格や吸収率によって差はあります。
参考:日本生活習慣病予防協会
国内製造&食材もほぼ国産
食材への配慮で高印象なポイント
- 日本国内工場で製造
- 食材はほとんど国産
- 食べられない食材は取り除き対応できる
「ウェルネスダイニング」は、基本的に国産の食材を、国内工場で加工しています。時期によっては、一部海外産を使用しているメニューもあるようですが、安心への配慮が伺えます。
また、食材について「気になること」は個別に問い合わせ対応もしてくれます。
苦手な食材の取り除き対応も可能!
国産へのこだわりがあるウェルネスダイニングですが、なんと「苦手な食材の取り除き対応」も可能です。ここまで気が利いたサービスはなかなか無いと思います。
これは、メーカーのホームページでも解説されています。
※主菜(肉や魚)からのみ取り除き対応可能
ユーザーへの細かい気配りを感じるので、僕はウェルネスダイニングを高評価しています。
冷凍食品なので3カ月以上の保存が可能
「ムースやわらか宅配食」は冷凍食品です。そのため3ヶ月以上保存可能。
毎食を「宅配弁当」に切り替えなくても、急な対応が必要なとき向けにストックしておけます。
調理もレンジでチンするだけ。この手軽さは最大のメリットです。
こんな場面で役に立ちます
- 別の介護者に留守を任せる
- 疲れてしまって、調理を簡単に済ませたい
- 日々の介護負担を減らしたい
今回のレポの調理も、電子レンジ600Wの3分で行いました。
定期便なら概ね送料無料!
ウェルネスダイニングの商品は、定期配送の場合は基本的に送料無料です。
※注文個数の少ない「7食セット」は送料350円(税抜)の送料がかかります
配送エリア | 一部離島を除く全国 |
送料 | ・都度注文は770円 ・定期便は送料無料 ※定期7食のみ送料385円 |
配送業者 | ヤマト運輸(クール冷凍便) |
※税込表記
定期配送便について
ウェルネスダイニングの「やわらか宅配食」は7食から注文できますが、週1~月1回の間隔を設定しての「定期配送」も可能です。
「定期便」は、電話一本でいつでもストップや変更できるので安心です。
パッケージサイズは事前に要確認
「ムースやわらか宅配食」は冷凍食品。パッケージのサイズは「たて15×よこ20×高さ3.5」センチです。
7食から購入できますが、結構な冷凍庫のスペースを使います。
上記の写真を参考にしてみても、結構なサイズ感ですよね。
「冷凍庫の空きスペース確認」をしておきましょう!
「ムースやわらか宅配食」の実食レポ
メニューは「鶏ねぎ塩焼きセット」。副食もついています。
レンジでチンしてお皿に盛り付けると、なかなか見た目が良いです。ムース食は見た目がイマイチになりやすいので、盛り付けなどで食欲を引き出すのも大切なポイントです。
正直、ムース食としてはかなり味がよく「素材の風味を感じる」というのが一番の感想です。
以下が主な感想
- 十分に柔らかく、舌でつぶせるレベル
- ムース食としては、かなり味がよい
- 味付けはしっかり目
- ひとくちサイズなのも好印象
それではさらに細かくレポートしていきますね!
まずはメインの鶏肉。
スプーンで簡単に切れますね。硬さはまさに舌でつぶせるレベル。
思ってたより、しっかり鶏の風味がしますね。
味付けはしっかりめな印象。高齢者は味を感じにくいことがあるので、そのあたりに配慮されてそうです。
小ぶり(介護向き)のスプーンですくいやすい硬さですね。
「里芋としいたけの煮物」
同じようにスプーンで簡単につぶせます。
写真だとわかりにくかもしれませんが、予め一口サイズに切ってあるんです。なので、スプーンですくいやすいです。これは好印象。
上記は、里芋が特に美味しかったです。椎茸もしっかり風味がある。
「わかめの中華和え」。人参とわかめですね。
どちらも食材の風味が強い!
しかし、わかめに関してはちょっと風味が強すぎる気もします。これは好みの問題かも。
硬さや、すいくやすさに関しては申し分ないですね。
ひとくち大のカットが好印象です。
結論:ウェルネスダイニングの宅配食はおすすめ出来る
さて、今回はウェルネスダイニングの「ムースやわらか宅配食」について解説しました。
結論として、専門家目線でもおすすめできる商品です。仕事柄、いろんな嚥下食を食べていますが「ウェルネスダイニング」の介護食はおすすめできます。
ウェルネスダイニングと他社の比較
メーカー | ウェルネスダイニング | ワタミの宅食ダイレクト(介護食) |
総合評価 | 味・見た目のクオリティよし | 一食あたりの価格がややお得 |
やわらかさ | 舌でつぶせる | 舌でつぶせる |
味 | ムース食だが、素材の風味など生きている | 可もなく不可もなく |
価格 | 一食あたり760円〜 | 一食あたり670円〜 |
おすすめできる人 | 味・見た目を重視する人 | コスパを重視する人 |
ムース食の実食レポ | 実食レポを見る | 実食レポを見る |
ムース食を頼みたい人は、まず「ムースやわらか宅配食
公式サイトはこちら
ウェルネスダイニング飲み込みに不安がある方は「ムース食を食べられるか」を医師や言語聴覚士といった専門家に必ず相談しましょう!