言語聴覚士のツバメです。
飲み込みや言葉に対してのリハビリを行う仕事をしていて、介護食の専門家でもあります。
そんな僕が今回実食するのは、メディカルフードサービスの「MFSやわらか食」です。
近年は、「高齢者向け宅配食サービス」の需要が増えています。冷凍技術の進歩もあって、レンジ調理するだけの介護食が実現しているんですね。
今回、そんな「MFSやわらか食」を実食して、特徴などを解説していきます。
先に実食の簡単な結論!
- 実際に、歯茎でつぶせる程度に柔らかい
- 「MSFやわらか食」は介護食の中で、かなり味が良い
- レンジで温めるだけの簡単調理
(スチーム調理でさらに風味アップするが、通常のレンジでも十分な味) - たんぱく質など栄養成分も配慮されている
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メディカルフードサービス「MFSやわらか食」の特徴
実食の前に、「MFSやわらか食」の特徴をご紹介。
「MFSやわらか食」の主な特徴
- 歯茎でつぶせる程度に柔らかい
- 凍結含浸法という製法で、高い栄養価をキープしている
- 冷凍食品のため長期保存可能&全国配送
- 一食あたり830円程度〜(注文数などによる)
「MFSやわらか食」を実食レポート
それでは、実食レビューしていきます。
実食で調査するポイント
- 味のクオリティ
- 実際に歯茎で潰せるのか
- 飲み込みやすさ
- 見た目
実食メニュー①:かれいの柚味噌だれ
今回のメニューは「かれいのゆず味噌だれ」です。その他副食がついています。
お皿に盛り付けると、なかなか見た目は良いです。
見た目が良いほうが「食事するぞ」という気持ちが高まるもの。介護の現場でも重要視されているポイントです。
やわらかさの質感を検証してみましょう。
「かれい」をスプーンで潰してみました。十分に「歯茎でつぶせる」程度に柔らかいですね。
柔らかいだけでなく、とろみのあんかけになっています。まとまりやすく喉通りが良いです。丁寧な作りだと思います。
こちらはカボチャのあんかけ。
スプーンで潰してみました。
十分に「歯茎でつぶせる」レベルにあると思います。
かれいと同じように、とろみのあんかけなのでまとまりが良いですね。
卵焼きもやわらかく、まとまりやすく調理されています。
全てのおかずが、普通食と比べるとかなり食べやすいように作ってあります。
実食メニュー②:豚肉のトマトソース
続いて「豚肉のトマトソース」の実食。
豚肉部分はかなり柔らかいです。コンビーフのようなイメージ。
かぼちゃ。スプーンで潰すとこんな感じ。
「歯茎でつぶせる」レベルにあると思います。
ほうれん草のおひたし的な副食。
写真では伝わりづらいかもしれませんが、とろみ付きのタレで味付けがしてありました。
まとまって喉を通過しやすい工夫ですね。
ジャガイモも「歯茎でつぶせる程度」に柔らかいです。
ただ、若干パサつきますね。付け合わせの「岩のり」と絡めたり、他のおかずのとろみ分を足すと食べやすくなりました。
実食結果:味よし。柔らかいだけでなく「あんかけ」などの工夫が好印象
実際に「MSFやわらか食」を食べてみた感想
- 味はかなり良い。普通に完食しました。
- 柔らかさも申し分なし
- あんかけで、まとまりと喉通りがアップ。好印象。
- 見た目はすごく良い訳ではない。
上記の通り、全体的に好印象。
仕事柄、いろんな嚥下食を食べていますが「MSFやわらか食」はかなり自然な風味が保たれています。
「かれい」のような魚料理は、生臭さが残る傾向にあるのですが、ほとんど気にならなかったです。
あえて欠点を挙げるのであれば、見た目が「すごい良い訳ではない」位ですね。
↓あいーとはこちら
食宅便
MSFやわらか食は冷凍食品。調理はレンジで解凍でOK
MSFやわらか食は冷凍食品です。
パッケージに入った状態で、サイズは縦17.5×横21×高さ3.3センチ程度。
注文する際は「冷凍庫の空きスペース」もチェック!
今回は電子レンジ解凍500Wの5分で行いました。
そして通常のレンジ温めのみならず、スチーム調理にも対応しています。
スチーム機能があるレンジの場合
高齢者向けの宅食サービスは「冷凍タイプ」がおすすめ
訪問リハに行っているお宅でも、宅配の嚥下食は「冷凍タイプの方が味がいい」という感想が多いです。
※地域に根ざした宅配サービスもありますが、「保存が効かない」のがデメリットです。
冷凍タイプなら、「忙しい時にだけ使う」など選択肢があって便利だと思います。
コスト面を考えて、毎食を宅配食に置き換えなくてもOK。時間がない時などの為にストックしておくのも有効です。
↓お試しセットは公式サイトからの注文
「MFSやわらか食」栄養成分の詳細
【MFSやわらか食+ご飯3食での栄養成分】
ムースやわらか宅配食+ご飯3食 | 高齢者に必要なエネルギーの目安 | |
---|---|---|
カロリー | 約1,360Kcal | 1,500kcal |
たんぱく質 | 42.9g程度 | 50g程度 |
高齢者に必要な栄養成分は「エネルギー1,500kcal・たんぱく質50g程度」が目安になります。
カロリー平均 | 204kcal程度 |
たんぱく平均 | 10.5g程度 |
3食だと
610kcal程度:たんぱく質31.5g程度
ご飯軽く一杯(150g)は
250kcal:たんぱく質3.8g程度
3食で=750kcal :たんぱく質11.4g 程度
MFSやわらか食、全メニューの栄養成分
栄養成分 | 平均値 | 最大値 | 最小値 |
---|---|---|---|
エネルギー(kcal) | 204 | 266 | 180 |
たんぱく質(g) | 10.5 | 17.7 | 3.7 |
脂質(g) | 8.2 | 14.8 | 2.9 |
コレステロール(mg) | 35.5 | 94 | 2 |
炭水化物(g) | 21.8 | 34.2 | 12.1 |
食塩相当量(g) | 1.7 | 2.2 | 1 |
カリウム(mg) | 407 | 666 | 198 |
リン(mg) | 131 | 258 | 56 |
参考:日本生活習慣病予防協会
結論:「MFSやわらか食」は高評価。とはいえ、まずはお試しセットを注文するべき
今回は「MFSやわらか食」の2メニューを実食レポートしました。
すでに説明した通りですが、専門家の目から見ても「かなり味・見た目のクオリティが高い介護食」だと感じました。
今まで食べた介護食のなかでも、かなり上位に入ります。
注文する際は、まず6食の「お試しセット」から始めましょう。
\ 「やわらか食」お試しセットはこちら/
「MFSやわらか食」の注文時の注意点など、その他の特徴はコチラの記事で解説しています。