【邦画編】言語聴覚士が選ぶ、リハ仕事にも活きる名作映画10本

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医療・介護で働く人におすすめの映画

訪問STツバメ

訪問STのツバメです。

在宅医療の現場で、ことばや飲み込みに問題がある方に関わっています。

僕は年に100本くらいは映画を見ます。映画って本当に素晴らしくて人生の指針になったりするものもありますよね。

そこで今回は、リハビリや医療・介護の現場で働く方にぜひともおすすめしたい映画をまとめました。

最近は動画配信サービスなんかの普及でさくっと検索して観れる時代ですからね。週末のお供にでもいかがでしょうか。

洋画編はこちら↓

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今回は邦画から10本です!

※「タイトル」と「登場する疾患」や障害を目次にしています。

こんな夜更けにバナナかよ(筋ジストロフィー)

2018年・日本・120

出演:大泉洋、高畑充希、三浦春馬、他

2020日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞(ノミネート) 高畑充希

大泉洋がどんぴしゃ。難病だがパワフルに周囲を巻き込む男

難病におかされながらも、自らの夢や欲に素直に生き、皆に愛され続けた実在の人物・鹿野靖明さんをモデルにした映画。筋肉が徐々に衰える難病・筋ジストロフィーを12歳の時に発症した鹿野はそのワガママぶりで周囲振り回し続けるが、どこか憎めない愛される存在。そんな鹿野とボランティアをしている医学生・田中。新人ボランティアの美咲に恋をし、田中にラブレターの代筆を頼む鹿野だったが、実は美咲は田中と付き合っていて、、

おすすめポイント「笑えて」「泣ける」という言葉がぴったりの作品。主演を務めた大泉さんがとにかくハマり役。ちょっとワガママすぎるところもありますが、その自分らしく生きる様にはいろんな意味で心を動かされます。また、障害がある人との関わり方も考えさせられますね。ここまで極端なくても、こういうタイプの人っていますし、これ実話ベースですからね(笑)。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(吃音)

2017年・日本・110

出演:南沙良、蒔田彩珠、萩原利久、他

吃音を抱える志乃ちゃんが「自分」を伝えられるまで

高校1年生の大島志乃は上手く言葉を話せない。自己紹介で失敗し、からかわれたのをきっかけに、周囲と馴染めずにいた。そんな時、ひょんなことから校舎裏で同級生の加代と出会う。人と距離を置き卑屈になりがちな志乃だったが、加代から「一緒に音楽をやらないか」と誘われたのをきっかけに、少しずつ変わっていく。ふたりで過ごす夏休みが平穏に過ぎていくと思っていた志乃だったが、自分をからかった同級生の男子・菊地が強引に参加することになり、、

おすすめポイント

「吃音」を抱える志乃を演じた南沙良さんの演技に注目です。言葉がでない様子もそうですが、コンプレックスを吐き出すような体当たりな演技も素晴らしいです。舞台は90年代でしょうか。いまほど吃音という言葉も浸透しておらず、クラスの中では単に「変わり者」といった扱いをされてしまいます。また、音楽映画の側面もあり、邦楽・洋楽ともにロック曲が劇中に登場します。女子高生が歌う「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」が聞けるのは個人的にポイント高いです。

学校Ⅱ(養護学校)

1996年・日本・122

出演:西田敏行、吉岡秀隆、いしだあゆみ、浜崎あゆみ、他

養護学校での日常から、障害への関わり方を学べる作品。

山田洋次監督による「学校」シリーズ2作目。北海道の高等養護学校を舞台に、問題児ふたりの成長とそれを見守る教師の姿を描く。竜平は竜別高等養護学校の教師。卒業を間近に控えたある日、生徒の高志と佑矢が寮に戻ってこない。どうやらふたりは旭川のコンサートへと行ったようで、若手教師・小林と共に車で旭川へ向かうことに。車中で竜平はこの3年間を振り返る、、

おすすめポイント90年代の作品なので、いまの養護学校と違う点もあるでしょうが、授業の雰囲気やトラブル対応・就職なども描かれています。色んなタイプの生徒が登場するので、障害のある人と接する際の参考にもなるでしょう。西田敏行演じる竜平の「正解なんてわからないから、それを探すんだよ」というセリフが僕には印象的でした。また、浜崎あゆみさんなどをはじめ、意外すぎるキャストも多数のため、その目線でも楽しめると思います。

ガチボーイ(記憶障害)

2007年・日本・120

出演:佐藤隆太、紗栄子、向井理、仲里依紗、他

記憶がないからガチンコに?健忘の代償手段も参考になる作品

学生プロレス団体HWAは北海道学院大学のプロレス研究会。前チャンピオンのドロップキック佐田が引退して以来、盛り上がりのない試合が続いていた。そんなある日、秀才として有名な五十嵐が入部してくる。五十嵐は熱心に練習し、あらゆる事をメモするが、どこか様子がおかしい。プロレス特有の「お約束」が覚えられず、どの試合も「ガチンコ」になってしまうのだ。実は五十嵐は事故により、眠ると事故以降からその日までの記憶が消える「高次脳機能障害」を抱えていた、、

おすすめポイント いわゆる「前方性健忘」だと思われる、記憶障害を抱えた青年が主人公です。佐藤隆太さんの明るいキャラクターが映画にとてもマッチしてますね。リハ関係者の目線としては、忘れてしまうことに大してメモや張り紙で対応している「代償手段」をきちんと描いている映画だと思いました。参考になります。プロレスに興味がない方でも、全然観て大丈夫な映画です。主人公、五十嵐の一生懸命さは胸に響くし、元気をもらえる作品です。

映画 聲の形(聴覚障害)

2016年・日本・129

コミュニケーションとはなんだろうと考えさせられるアニメ作品

ガキ大将だった小学6年生の石田将也は、耳が聴こえない転入生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。うまく、自分の想いを伝えられないふたりはすれ違い、分かり合えないまま、ある日硝子は転校してしまう。5年後、別々の場所で高校生へと成長したふたり。あの日以来、伝えたい想いを内に抱えていた将也は硝子のもとを訪れる。「俺と西宮、友達になれるかな?」再会したふたりは、今まで距離を置いていた同級生たちに会いに行く。止まっていた時間が少しずつ動きだし、ふたりの世界は変わっていったように見えたが、、

おすすめポイントこちらは漫画が原作なのでそちらもオススメです。むしろ、よく映画の尺にまとめられたなと脱帽です。聴覚障害がテーマではありますが、甘酸っぱい青春を描いた作品。そもそも「伝える」とは、「こえ」とは何だろうということを考えさせてくれます。手話なども登場しますが、そもそも「喋ること」だけがコミュニケーションではないんですよね。普段あまりアニメを観ない人でも、医療・福祉関係の方なら特に観てもらいたい作品です。泣けます。

パーフェクト ・レボリューション(脳性まひ・障害者の性)

2017年・日本・117

出演:リリー・フランキー、清野菜名、小池栄子、他

介護士さんにもおすすめ。障害者のセクシャルと恋を描く

クマは身体障害者。幼少期に脳性まひを患い、手足を思うように動かせず車椅子生活をしている。彼はセックスが大好きで、身体障害者にとっての性への理解を訴えるため出版などの活動している。そんな彼が、ある日、美少女・ミツと出会う。障害者であるにもかかわらず、いきいきと生きているクマに、ミツは「あなたとわたしみたいなのが幸せになれたら、それってすごいことだと思わない?」と問いかける。いま、ふたりの究極の恋愛が始まった。

おすすめポイント「障害者の恋愛」だけでなく「性」についても描いた作品。主人公クマのモデルとなっているのは、原作者でもあり、実際に障害者の性・風俗について発信している、熊篠慶彦氏。天真爛漫なミツに引っ張られる形での、ふたりのはちゃめちゃな恋愛は観ていて面白いです。また、クマ役のリリー・フランキーさんと、ヘルパー役の小池栄子さん、このおふたりの演技も、付き合いの長い介護者・被介護者の雰囲気を上手に出されていると思います。介護士の方とかは特にオススメです。

37セカンズ(脳性まひ)

2020年・日本/アメリカ・115

出演:佳山明、神野三鈴、大東駿介、他

脳性まひの少女の成長。障害のある若い方と接するなら特におすすめ

⽣まれた時にたった 37秒間呼吸が⽌まっていたことが原因で、⼿⾜が⾃由に動かない「脳性まひ」になった主⼈公・貴⽥ユマ。23歳の彼女は、親友の漫画家のゴーストライター。作品を自分のものとして出せないことへの寂しさや⻭がゆさ、そしてシングルマザーでユマに対して過保護になってしまう⺟との⽣活に息苦しさを感じていた。そんな時、ある出来事をきっかけに、ユマの⼈⽣は⼤きく変わり、⾃らの⼒で『新しい世界』を切り開いていくことになる。

おすすめポイント

主演の女優さんが実際に「脳性まひ」だということは、この作品のクオリティを高くした要因だと思います。序盤で、かなり生々しく「障害者の性」について描写されており、まるでドキュメンタリーを観ているかのような印象を受けます。また、前述の映画パーフェクト ・レボリューションのモデルとなった、熊篠慶彦氏も俳優としてこの映画に出演しています。生々しい表現もありますが、主軸はひとりの女の子の成長です。若くて障害のあるかたと関わる人は観ておいて損はないと思います。

1リットルの涙(脊髄小脳変性症)

2004年・日本・98

出演:大西麻恵、かとうかず子、 鳥居かほり、他

難病が進行する経過をリアルに描いた作品。実話のエッセイが原作

亜也が「脊髄小脳変性症」を発症したのは中学3年の時。明るく前向きな性格の亜也は、医師の勧めで日記を書きながら不治の病と向き合い、高校にも見事合格した。しかしますます不自由になっていく体のため、ついに亜也は養護学校への転入を決意する。原作は木藤亜也の闘病日記をまとめた同名エッセイ。

おすすめポイントこの作品は沢尻エリカさん主演でドラマにもなっており、そのイメージの方も多いのではないでしょうか。映画でも、日常生活で違和感を覚えるところから、検査~病状の進行がリアルに描かれています。記録映画風といってもいいでしょう。私は実際に脊髄小脳変性症の方を担当していましたが、症状などはきちんと表現されていると思います。時間も短めですし、難病に関わる方はぜひ観てもらいたい作品です。

明日の記憶(若年生アルツハイマー)

2005年・日本・122

出演:渡辺謙、樋口可南子、坂口憲二、他

同名ベストセラーを映画化。涙なしに観られないという作品。

『トリック 劇場版』の堤幸彦監督が、山本周五郎賞を受賞した荻原浩の同名小説を映画化。渡辺謙、樋口可南子共演など役者陣の熱演が光る。突如として「若年性アルツハイマー」に襲われた50歳、働き盛りのサラリーマンと、そんな夫を懸命に支えようとする妻との絆を綴る。

おすすめポイント私のまわりでも「泣いた」という感想が特に多い作品かもしれません。それもそのはず、序盤はバリバリに働いているシーンからはじまり、そこから病状が進行していく様子を描いています。渡辺謙さんをはじめ、実力派俳優が揃う(揃いすぎ?)作品のため、どんどん作品に引き込まれていくんです。かくゆう私も、終盤の夫婦のやりとりに、思わず涙してしまいました。文句なしでおすすめです。

くちづけ(知的障害)

2013年・日本・123

出演:貫地谷しほり、竹中直人、宅間孝行、他

舞台が原作でコミカルながらも、後半はシリアスなテーマも

劇作家で俳優の宅間孝行が主催し、2012年をもって解散した劇団「東京セレソンデラックス」の名作舞台を映画化。知的障害のため、心は7歳児のままのマコは、元人気漫画家の父親いっぽんに連れられ、知的障害者の自立支援グループホーム「ひまわり荘」にやってくる。無邪気で陽気な住人たちに囲まれ、のびのびと日々を送るマコ。ようやく見つけた理想の場所だったが、ひまわり荘には厳しい運命が待っていた。

おすすめポイント舞台劇を映画化したものなので、舞台がお好きな人はぜひ。基本的にコミカルに描かれていますが、実は扱っているテーマは重たいもの。あまり詳しくは書かない方がいいかと思いますが、後半は涙なしに観れない作品だと思います。「嗚咽するほど泣いた」というレビューも見かけるくらい、胸にきます。障害にまつわる社会の闇について描いています。

名作映画から医療・福祉の現場を学びましょう

今回は、リハビリや医療・介護の現場で働く方にぜひともおすすめしたい映画をまとめました。

本当に名作ぞろいです。

今回紹介したものも大抵はU-NEXTの無料体験でみれますね。

連休の前に登録してイッキ観とか、めちゃくちゃいい時代ですね。

僕は割と映画は見るので、いろんな動画配信サービスをつまみ喰いしてるタイプですが、気に入ったものなんかはDVDやブルーレイで手元にも置いてます

誰かと(それこそ利用者さんなんかと)、貸し借りするのこともいいんじゃないでしょうか。

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それでは、よりよい在宅生活を。

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